急死したラップの先駆者ギル・スコット=ヘロンをエミネムやレディオヘッドらが追悼

急死したラップの先駆者ギル・スコット=ヘロンをエミネムやレディオヘッドらが追悼 - 2010年作『アイム・ニュー・ヒア』2010年作『アイム・ニュー・ヒア』

特にその朗読パフォーマンが有名な詩人で、1970年の名トラック“The Revolution Will Not Be Televised”(革命はテレビ中継されない)のサウンドとラップ的パフォーマンスがその後のヒップホップに多大な影響をもたらしたとされるギル・スコット=ヘロンが5月27日に他界したが、エミネム、レディオヘッド、スヌープ・ドッグ、シー・ロー・グリーンなどが追悼の意を表している。

ギルはヨーロッパ滞在の後に体調を崩してニューヨークの病院で息を引き取ったが、死因は明らかになっていない。享年62歳。ギルは2008年のニューヨーク・マガジン誌とのインタビューでは自身がHIV陽性であることを語っていた。

エミネムは自身のツイッターでギルは「すべてのヒップホップに影響をもたらした」とツイートしている。

レディオヘッドのトム・ヨークはバンドのオフィシャル・サイトにギルのレコーディングのほかにDJネイトやデューク・エリントンの楽曲をあわせて10曲紹介するという形でギルへの追悼としている。

スヌープ・ドッグはギルが「偉大な先達の1人」とツイートし、ウータン・クランのゴーストフェイス・キラは「ギル・スコット=ヘロンの知恵と詩に敬礼。今後は楽園で安らかにお過ごしになることをお祈りします」とツイートした。

シー・ロー・グリーンはギルを「神」と称え、マイケル・フランティ・アンド・ザ・スピアヘッズのマイケル・フランティはギルの才能とは「世の中についての違った見方をぼくたちに見せてくれたことだ」とBBCに語っている。

ギルにとっては最後のオリジナル・アルバムとなった『アイム・ニュー・ヒア』をリリースしたXLレコーディングのオーナー、リチャード・ラッセルは自身のブログでギルの思い出を綴り、その才能と精神は「果てしない」ものだったと語っている。

タリブ・クウェリや元シックのギタリストのナイル・ロジャーズらもそれぞれにギルへの思いや思い出を語っているが、パブリック・エナミーのチャックDはギルとのコラボレーションも進めていたことを明らかにしている。


(c) NME.COM / IPC Media 2011
公式SNSアカウントをフォローする

人気記事

最新ブログ

フォローする