ライロ・カイリーのブレイク・セネットがバンドの解散を宣言

2007年作『Under the Blacklight』

カントリー系インディ・ポップを展開してきたライロ・カイリーが解散したことをギターのブレイク・セネットが先頃発表している。

ここのところブレイクはジ・エレクテッドとしての活動を続け、ボーカルのジェニー・ルイスはパートナーのジョナサン・ライスとデュオ・ユニット、ジェニー・アンド・ジョニーを立ち上げていて、ライロ・カイリーは活動休止状態にあると伝えられてきたが、ブレイクはライロ・カイリーが活動を再開することはもはやありえないことを明らかにしている。

ブレイクはスピナーに解散の理由をこう説明している。「騙したり、不実であったり、欲得とか、あんまり関わり合いたくないものがたくさんあったなと単純に感じたんだよね。これまではそういう欲求不満を音楽で吐き出していたんだけど『もうああいう立場に自分を追い込むのはごめんだね』って思ってね、それで『ふざけんな、もうやってらんないぜ』ってことになったんだよ」。

1998年に結成されたライロ・カイリーはこれまでアルバムを5枚リリースし、最後となったのが2007年の『Under the Blacklight』だったが、この作品についてもブレイクは否定的に振り返っている。「これはぼくたちの作品でも最高と呼ぶには程遠いよ。最高傑作にもなりえたんだけど、ちょっとプレッシャーを受けすぎてたんだと思う。このレコードにはぼくたちの最高の楽曲も収録されているけど、最悪なものも入ってるからね。結局、アルバムに収録された楽曲よりも全然ましな古い曲も山ほどあるからね」。

さらに、ブレイクはバンドの未発表音源をコンピレーションとしてリリースすることを考えているとこう説明している。「40曲くらいをCD2枚組とかでリリースしようかと思うんだ。ぼくとしては、それをぼくたちの最後のリリースとして考えたいなっていうさ」。


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