昨年に続いて今年もスラッシュ・メタル四天王と呼ばれたメタリカ、メガデス、アンスラックス、スレイヤーの4バンドは、ジョイントしてビッグ4としてツアーを決行したが、メタリカのドラムのラーズ・ウルリッヒは4バンドの間のライバル関係は今や大人のものになって砂場の小競り合いではなくなったと語っている。
1980年代や90年代に4バンドが顔を突き合わせてガチで競り合っていた時代と較べれば「いろんなことが変わった」とラーズは語っていて、そうした競合心は今ではむしろバンド内でもっとけしかけられるようになったと9月14日にニューヨークのヤンキー・スタジアムで行われたビッグ4・ライブの後、ローリング・ストーン誌に説明している。
「砂場から卒業して大人になると、ほかのみんながなにをやってるのか、あんまり心配しなくなるんだよ。俺にとっては今では競合心はむしろバンド内に向けられるものだよね。そこが20年前とは一番違うところかな」
また、スレイヤーのギターのケリー・キングはビッグ4の間のライバル関係は昔からずっと友好的なものでもあったと語っている。
「メタリカのアルバムは発売されたらすぐにいつも聴きたかったし、メガデスもアンスラックスも同じで、みんながその時々でなにをやってるのか知りたくてしようがないんだよね」
ビッグ4はソニスフィア・フェスティヴァルと合流する形で今年はヨーロッパ・ツアーも行ってきた。なお、メタリカはルー・リードとのコラボレーション・アルバム『LULU』を11月2日にリリースするが、ギターのカーク・ハメットとギターとボーカルのジェイムス・ヘットフィールドは、“Junior Dad”という曲のレコーディング中に、ルーの歌詞とボーカルの内容にあまりにも感動して泣き出してしまったという。
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