その実験性がカルト的な人気を誇った孤高のアーティストで昨年12月に亡くなったキャプテン・ビーフハートの失われたアルバムが来年1月15日にリリースされる。

アルバムは1976年に制作された『Bat Chain Puller』という作品でフランク・ザッパが切り回していたディスクリート・レコードからのリリースがもともとは予定されていたが、フランクが自身のマネージャーのハーブ・コーエンをディスクリート・レコードの資金を着服していたと訴訟を起こしたことで、そのごたごたからリリースは見送られてしまうことに。

もともと1974年の『Bluejeans and Moonbeams』に続く作品となるはずだったが、結局、公式にリリースされることはなく、ブートレグとして人気の高いアイテムになったとザ・ガーディアン紙が伝えている。なお、今回のリリース日の1月15日はキャプテン・ビーフハートことドン・ヴァン・ヴリートの71歳目の誕生日にあたるとか。

今回リリースするのはフランク・ザッパの遺産管理団体で、オリジナル・アルバムとして収録が予定されていた12曲のほかボーナス・トラックが3曲追加されるという。ミックスはキャプテンのバンドのメンバーだったギターのデニー・ウォリーとドラムのジョン・フレンチが手がけたそう。


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