音源のアップロードやストリーミング、またダウンロード・サーヴィスを提供するサウンドクラウドはユーザー数が1000万を超えたことを明らかにしている。サウンドクラウドは昨年の7月に500万ユーザー越えを記録していたが、わずか半年足らずでその倍を突破することに成功した。
今回の記録達成を記念してサイトではユーザーにストーリーウィールという、画像のコレクションに音声を加えられるアプリケーションを提供していて、これによってユーザーはナレーション入りスライドショーの作成が可能になっている。
共同設立者のアレクサンダー・ユングは次のように語っている。
「エリック(・ヴァルフォルス、共同設立者)とぼくとでサウンドクラウドを始めた時、ぼくたちにはより簡単に、そして共同作業的にみんなが音源を作りだし、共有できるヴィジョンがあるはずだと思ってたんだよ。それが今、そのヴィジョンが1000万人もの人々に受け入れられたわけで、この事実はぼくたちにとっては大きな誇りとなるし、ウェブに音を溢れさせるというぼくたちの使命がこれだけの人たちによって支えられていると励まされるよ」
しかし、先頃メガアップロードが著作権侵害で閉鎖に追い込まれ、音源ストリーミングとアップロード・サーヴィスを提供するグルーヴシャークが著作権侵害でユニバーサルに訴訟を起こされるなど、著作権抵触行為への昨今の強硬な取り締まりがサウンドクラウドにも及ぶかもしれないと危惧する向きもある。テクノロジー系ウェブサイト、テッククランチによるとアメリカ政府が近く標的とするかもしれないサイトのひとつとしてサウンドクラウドが挙げられているという。
テッククランチのマット・バーンズは次のように触れている。「サウンドクラウドは大好きだし、人の音楽作品をいろいろ聴いていくのもすごく楽しいもの。けれども、サウンドクラウドにも著作権で保護されているはずの作品がアップロードされていることはあります」。
サウンドクラウドはもともとアレクサンダー・ユングとエリック・ヴァルフォルスによって画像サイトのフリッカーや動画サイトのヴィメオのようにユーザー同士での音源のやりとりが楽に行える公開サイトとして2007年に立ち上げられ、たちまちにしてミュージシャンらが自身の音源を公開するサイトとして当時独占的だったマイ・スペースを凌ぐこととなった。
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