マイケル・スタイプ、パフューム・ジーニアスの新作アルバムのCM動画削除を卑劣な行いと批判

マイケル・スタイプ、パフューム・ジーニアスの新作アルバムのCM動画削除を卑劣な行いと批判 - パフューム・ジーニアス『プット・ユア・バック・イントゥ・イット』パフューム・ジーニアス『プット・ユア・バック・イントゥ・イット』

2月15日にセカンド『プット・ユア・バック・イントゥ・イット』をリリースするパフューム・ジーニアスの16秒のアルバムCMクリップがYouTubeで削除されてしまった問題について、元R.E.M.のマイケル・スタイプは「恥さらしもいいところで卑劣だ」と批判している。

クリップの映像はアルバムからの“Hood”のヴィデオ・クリップを素材にしていて、こちらはアメリカのゲイ・ポルノのスター、アルパッド・ミクロスとパフューム・ジーニアスのマイク・ハドレアスが共演するもの。アルパッドがマイクを少しずつ女装させていくという内容の映像になっていて、今回この映像の部分部分を構成したCMクリップがユーチューブの「成人向けイメージ・ポリシー」にそぐわなかったため削除された。ただ、“Hood”の本編のヴィデオの方はYouTubeにしっかりアップロードされている。

マイケルは自身のブログで次のように批判している。「パフューム・ジーニアスの新作を聴いているけど、美しくて驚異的な作品だし、セカンドとしてはとてつもない出来ですごい達成だと思う。でも、このアルバムと最初のヴィデオをプロモーションするために用意したCMクリップがYouTubeで削除されてしまったというんだね。YouTubeがこのCMを家族にとって安全ではないとして削除したということは本当に頭の悪い差別的な行為だと思うよ。このやり方は本当に恥さらしもいいところで卑劣なやり方だよ。YouTube、恥を知れ。21世紀に生まれたメディアなんだから、それらしく振る舞えよ」。

YouTubeはCM動画を削除してからマタドールに次のようなメッセージを送りつけたという。「問題の動画は当サイトのアダルト・イメージ/ヴィデオ・コンテンツ・ポリシーにそぐわなかったため、公開が認められなくなりました。このポリシーに従って(CM動画の)ヴィデオの内容、音声、静止画像、サイトのコンテンツなどはすべて家族単位での鑑賞にたえるものでなくてはなりません。家族団欒に向かない内容を含んだCM映像はすべて削除されます。審査チームには出演者たちが全裸ではないと指摘しましたが、ヴィデオの全体的な雰囲気は成人向けのもので、成人における性的なテーマや全裸であるかのような内容を促しているところもあります。そうした理由からこのヴィデオは家族団欒に向いた内容とはいえません。このヴィデオCMを認可するには、弊社の指針に沿ってもらうようにする必要があります」。

マタドールのニルス・バーンスタインはCM動画のために広告料も払わされていたと匂わせ、踏んだり蹴ったりだったことをこう訴えている。「ぜひ断っておきたいんだけど、これは一般の投稿動画とはわけが違うんだからね。しかも、本編のヴィデオの方はアダルト扱いにもなってないし、YouTubeで公開されてるんだから。とにかくCM動画の方は本編前のプリロール動画っていって、YouTubeで観たい動画の前に挿入される、あのイライラするCMのことなんだけどさ、これを維持するためにぼくたち業者はお金を払わされてるんだからね。いずれにしても、男性ふたりがロマンティックに見つめ合う図を観たがっていない視聴者を不意に怒らせたら大事になると連中は心配したみたいだね」。


(c)NME.COM / IPC Media 2012
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