ダフト・パンク×ナイル・ロジャーズ続報。「打ち合わせがあまりにも楽しすぎて、帰ってもらうのに苦労した」

ダフト・パンク2010年『トロン:レガシー オリジナル・サウンドトラック』

先頃ダフト・パンクの新作のプロデュースに乗り出すかもしれないと語った元シックのナイル・ロジャーズだが、ふたりがナイルの自宅を訪れたところ、あまりにも意気投合しすぎて帰ってもらうのにも無理やり蹴り出さなきゃならないほどだったとナイルは語っている。

かつて80年代にはデヴィッド・ボウイやマドンナらの大ヒットを生み出したナイルだが、ダフト・パンクのふたりがナイルの自宅を訪れたところ、1日中、ナイルの自宅のダイニングで踊ってすごしたとナイルはファスター・ラウダーに語っている。

「うちに来てもらってジャムったりしただけの話だけど、この先、しっかりほんとにやってくことになるよ」とナイルはふたりが来たその晩の経緯を明かしている。「今朝、朝食くらいの時間に来てもらって、もう夜だからね。文字通り、蹴り出さないと帰りそうにもない感じだったよ」。

「フォーマルではない環境で一緒にやってみてあまりに楽しかったもんだから、フォーマルでもやってみることしたんだよ。フォーマルになったらものすごくマジになるから、すごいものになるよ」

さらにナイルはこう続けている。

「連中がかけてくれたどの曲についても、俺は部屋を出て行ってギターを持ってこなくちゃならなくなって、そうやって演奏してみんなでダイニングで踊って最高に楽しかったよ。出会うべくして出会ったっていう感じだったね」

ナイルは昨年の1月にがんと闘病中であることを発表しているが、3月になって病気が快癒したことを明らかにしている。

ダフト・パンクにとっては2010年の『トロン:レガシー オリジナル・サウンドトラック』が最新作となっているが、昨年4月にはリミックス盤となる『Tron: Legacy Reconfigured』もリリースしている。バンドの元マネージャーのビジー・Pはレーベルのディズニーに対して「『トロン』のサウンドトラックのような傑作は最高のサポートを得て当然なものなのに、ディズニーのA&Rがエレクトロニック・ミュージックを調達しているのが主に空港の売店だということを知って大変失望している」と嫌悪感を露わにしていた。

また、去年の夏にはダフト・パンクがデビュー作『ホームワーク』を1997年にヴァージンからリリースする前にスコットランドのテクノ・レーベル、ソーマ・クォリティ・レーベル用に制作していたトラック “Drive”が発掘され、リリースもされている。


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