現在、ザ・ブラック・キーズとともにアメリカ・ツアー中のアークティック・モンキーズのアレックス・ターナーは、最新シングル“R U Mine?”について歌詞的にはドレイクやリル・ウェインなどのヒップホップMCに触発されたものだということを明らかにしている。
“R U Mine?”の歌詞についてアレックスは次のように『NME』に語っている。「この歌詞にはいろいろ放り込んだりもしていて、"ビロードのような朝"(ナンシー・シナトラの1967年のヒット曲)とか、トレイシー・アイランド(テレビ・シリーズ『サンダーバード』の秘密基地がある島)について触れてるんだ。これはちょっと俺が知ったかかましてるっていう。元々この曲はあまりヘヴィーにならずに、恋愛につきまとう不確実性みたいなものについて歌ってるんだけどね。そもそもこのままどうなるんだろうっていうようなね。それがこの曲の基本的なトーンなんだけど、そこに『サンダーバード』の要素も入れてるわけ。それは単純にそうしたかったからなんだけど」
その一方でアレックスは最近ではドレイクとリル・ウェインをよく聴いていて、ふたりの歌詞的技法を自分のソングライティングに導入しようと試してもいるのだとか。
「サンダーバードのくだりとかは、実はリル・ウェインとドレイクがよく使うような展開なんだ。ふたりの音は最近みんなでよく聴いてるんだよね。特に気に入っているのは、ふたりの倒置法みたいな文章の流れっていうか、あることについて話して、それが実際になんなのかはその次の行に来るっていうようなね。うまく説明できないけど、そういう切り口について影響を受けてみたっていう。だから、まずは『俺は糸で操られた人形だ』ときて、その後初めてトレイシー・アイランドについても言い及ぶっていうか。なんかそういう不安定な感じについての曲なんだよ」
なお、バンドは4月21日のレコード・ストア・デイに“R U Mine?”にB面曲の“Electricity”をカップリングさせたシングルをリリースした。
“Electricity”を聴くにはこちらから→