ブッチ・ヴィグ、カートのソロ・アルバムの音源などないはずだと語る
2012.04.29 19:00
元ホールのギタリストのエリック・アーランドソンがニルヴァーナのカート・コバーンが1994年に自殺する前にソロとしてのデモ音源をアルバム1枚分も制作していて、ほとんど誰にも聴かれていない音源になっていたと語ったことに対して、『ネヴァーマインド』のプロデューサーとして知られるブッチ・ヴィグは、カートが本当にソロ作品のレコーディングをしたかということについて懐疑的な意見を示している。
エリックはカートのソロ作品について次のように語っていた。「カートは本当にクールな方向に向かってたんだよ。きっとカートにとっての『ホワイト・アルバム』になってたと思うな。カートが向かってたのはそういうところだったんだ。ソロ・アルバムだけど、いろんな人とやってみるっていうね」
しかし、ブッチはエリックが語っているソロ・アルバムとはカートの頭のなかに存在していただけのものであって、ほとんど間違いなくレコーディングなどはされていないはずだと語っている。
そんなアルバムが実際に存在していたと思うかという問いにブッチは『NME』に対してこう答えている。「カートはいつも曲に取り組んでいたけど、そういうのはいつもカートの頭にしかないものだったからね。そういうのを単純にエリックに弾いてあげただけの話だと思うよ」
また、ブッチは、エリックが特に話題にしている時期にカートが話したがっていたことは、妻コートニー・ラヴのホールの新作『リヴ・スルー・ディス』についてのみで、自分の作品についてはまったく語りたがらなかったと「あの頃、カートはコートニーのアルバムについてしか語りたがらなかったし、ぼくはカートの新曲なんかひとつも聴いてないからね」と説明している。
なお、ブッチは5月16日に自身のガービッジの新作『ノット・ユア・カインド・オブ・ピープル』をリリースする。
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