イスラム団体からの抗議によりインドネシア公演の開催許可が取り消されたレディー・ガガのボーン・ディス・ウェイ・ツアーだが、5月21日と22日に公演が予定されているフィリピンのマニラではキリスト教団体がライヴの中止を掲げて抗議が続けられた。
レディー・ガガは19日に自家用ジェット機ですでにマニラ入りしているが、マニラ市内では200名のキリスト教団体の信者らが「信仰に敬意を」「冒涜を許すな」などといったプラカードを掲げたデモ行進を行ったとAP通信が伝えている。
デモを組織したのはバイブルモード・ユース・オブ・フィリピンズという団体で、5月20日には会場近くで、徹夜で抗議集会を開催するとしている。団体では特に“ジューダス”を問題にしていて、レディー・ガガはこの曲で「イエス・キリストを貶めている」と主張している。団体を率いるルーベン・アバンテは次のようにも語っている。
「レディー・ガガは歪んだイエス・キリスト観を公にしていて、わたしたちのような聖書主義者には侮辱的なものです。彼女の音楽と彼女のすべてがわたしたちの価値観とは相いれないものなのです」
なお、ボーン・ディス・ウェイ・ツアーはこれまで韓国でもキリスト教団体からの抗議により、18歳未満の観客の入場が禁止扱いになっている。しかし、フィリピン公演の興行主は公演の中止などは考えてなく、ライヴが信者の「道徳観や品行を脅かすようなことはない」としている。また、インドネシア公演については今も開催許可が取り消されたままだが、興行主のビッグ・ダディは公演実現について楽観的だという。
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