ボブ・ディランの新作『テンペスト』より1st Sg“デューケイン・ホイッスル”のビデオクリップが公開
2012.08.29 22:45
昨日、デビュー50周年/通算35作目のニュー・オリジナル・アルバム『テンペスト』からのファースト・シングル“デューケイン・ホイッスル”を公開したボブ・ディランだが、同曲のビデオクリップを本日公開した。
ディラン本人もこのビデオに出演している。ビデオはチャーリー・チャップリンを彷彿とさせるようなライト・コメディーで始まり、その後は一変して映画『グッドフェローズ』ばりの衝撃的な展開を迎える。ディランはキッスのジーン・シモンズ風の男などを引き連れる、親分的な人物として登場。
以下のサイトで観ることができる。
http://www.rollingstone.com/music/videos/bob-dylan-debuts-shockingly-violent-new-video-20120829
このビデオはLAのダウンタウンで撮影され、監督はディランの2009年の作品『トゥゲザー・スルー・ライフ』収録曲“ビヨンド・ヒア・ライズ・ナッシング”のビデオクリップも手がけたナッシュ・エドガートン。彼はハリウッドのスタント俳優でもあり、『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』、『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』でオビ=ワン・ケノービのスタントを務めていた。
この新曲“デューケイン・ホイッスル”について、海外の人気ニュースサイトNPRではこのように評されている。
「“デューケイン・ホイッスル”はウェスタン映画の名作に見られるフェードインのようにシーンの途中から始まる。年季の入った快楽の殿堂で演奏されている雰囲気をかすかに漂わせて始まるこの曲では、ディランと共に延々とツアーを続けている屈強なバンド・メンバーたちが、その殿堂の片隅でロックンロール・ラグタイムを演奏している。エレクトリック・ギターがクラリネットのように聞こえ、全員がスウィングしているのだ!しかし遠くに聞こえるあれは何だろう。ディラン自身が曲の間中繰り返している不安定なギター・コード・チェンジは、機関車が暴走しているように聞こえる。彼はその機関車に飛び乗ろうとしているのだろうか。彼の愛する者が乗っているのだろうか。どちらもあり得る話である」