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    ニール・ヤング、カート・コバーンの遺書に歌詞を引用されたのには打ちのめされたと語る

    ニール・ヤング、カート・コバーンの遺書に歌詞を引用されたのには打ちのめされたと語る - ニール・ヤング・アンド・クレイジー・ホース『サイケデリック・ピル』10月29日発売ニール・ヤング・アンド・クレイジー・ホース『サイケデリック・ピル』10月29日発売

    ニール・ヤングは1994年に自殺したニルヴァーナのカート・コバーンが遺書でニールの歌詞を引用していたのを知って、打ちのめされたと語っている。

    カートは1994年に猟銃自殺を図った際にファンと友人らと家族に残した遺書を残していて、そこにはニールの"ヘイ・ヘイ、マイ・マイ(イントゥ・ザ・ブラック)"からの「霞んで消えるよりはむしろ燃え尽きたい」という歌詞が引用されていた。

    新しく出版された回想記『Waging Heavy Peace』のなかでニールはその書置きを読んで傷ついたということを次のように説明している。

    「カートが死んであの書置きが残してあって、あれは俺の中でものすごく大きく響いたんだ。あれには本当に打ちのめされた」

    さらにカートの死の直前にニールは、カートが抱えていた問題と折り合えるように連絡を取ろうとしていたこともニールは本の中で明らかにしている。「偶然にも、俺はカートと連絡を取ろうとしていたんだ。カートと話をしたかった。音楽なんて気が向いた時にやればそれでいいんだと伝えてあげたかったんだ」

    また、ニールは回想記の執筆のためにここ1年、アルコールと大麻をやめていて、その心境を次のように語っている。「もう40年もやってきたんだからさ。これからはやらないとどうなるのか見てみたくてね。視点を変えてみたいということなんだよ」

    なお、ニールはクレイジー・ホースと制作したアルバムで『アメリカーナ』に続く新作『Psychedelic Pills』を10月29日リリースするが、アルバムの冒頭を飾る"Driftin’ Back"は28分もある大作となっている。

    『アメリカーナ』がトラディショナルやフォークの楽曲などのカヴァー・アルバムだったのに対して、『Psychedelic Pills』は全曲ビリー・タルボット、ラルフ・モリーナ、フランク・サンペドロとニールによるクレイジー・ホースとしての新曲となっていて、2003年以来のオリジナル作品となる。

    また、アルバムのリリースに合わせてバンドは10月11月と本格的にアメリカとカナダのツアーを敢行する予定だ。

    なお、ニールの回想記はイギリスでは10月11日に、日本では邦題『ニール・ヤング自伝』として11月2日に刊行される予定だ。

    (c) NME.COM / IPC Media 2012
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