レッド・ツェッペリンのロバート・プラントはモロッコのマラケシュで開催されているフェスティヴァルで前列に詰めかけるために『NME』の記者になりすましたことがあるという。
マラケシュで開催されているフォーク・ミュージック・フェスティヴァルでロバートは前列でバンドの音を録音するために、『NME』の取材で来ていると語ったと次のように『ザ・ガーディアン』紙に振り返っている。
「マラケシュで毎年フォーク・ミュージック・フェスが開催されていて、プレス・パスを手に入れたんだよ。『NME』の取材だと俺は言い張ったんだよね。おかげでレコーダーを持って最前列まで行けることになって、ベルベル音楽のものすごいリズムをいろいろ録音できたんだよ」
さらにロバートは70年代にジミー・ペイジと非合法の薬物でハイになった状態でインドのクラブに出演し、インドにロック・ミュージックを紹介したとも豪語している。
「ジミーと俺とで1972年にボンベイのクラブに出たことがあるんだよ。ジミーがギターで俺はドラムを叩いて、そこがボンベイではドラム・キットが揃ってる唯一の店だったんだ。どういうわけか、俺たちは非合法な薬物をしこたま仕込んで、その店に出演することになったんだよ」
ロバートはさらにこう続けている。「ある書き手がインドのロックについて書いてるっていうんだけど、その本によればペイジと俺とで薬でキマりまくって出演したそのクラブからインドのロックは始まったというんだよ。どんなに希望的に見積もっても俺はまともなドラマーとは言えないんだけど、なぜかそんな歴史的な瞬間を残すことになってしまったんだ」
レッド・ツェッペリンは2007年にロンドンのO2アリーナで行われたライヴ映像を収録した『祭典の日(奇跡のライヴ)』を11月21日にリリースするが、この作品の全世界同時のプレミア上映が10月17日、18日に決定していて、全世界1500館、日本でも40館以上の劇場でプレミア上映されることになっている。
『祭典の日(奇跡のライヴ)』の予告編はこちらから→
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