BBCラジオで自身のダンス・ミュージック番組を持ち、自らもDJとして活躍するアニー・マックは、ダブステップDJのスクリームやベンガらのハードなライフスタイルはセックス・ピストルズやオアシスを遥かに凌いでいると語っている。
『ザ・ガーディアン』紙の取材を受けてスーパースターDJとしての活動の実際を訊かれてアニーは、マグネティック・マンとして活動するスクリームやベンガなどの遊び方はあまりにハードで、ノエルとリアム・ギャラガーのかつての放蕩ぶりなどおままごとにしか思えなくなるほどだと語っている。
「もうほんとにスクリームとベンガときたらクレイジーで、ほとんどセックス・ピストルズのようなもんだから! アンダーグラウンド・ミュージックのワイルドさとアナーキーさのすべてをあのふたりが体現してるっていうか。ザ・フーとかレッド・ツェッペリンとか、放蕩の限りを尽くしたことで知られていて、伝説として語り継がれて崇められてるわけだけど、DJの世界じゃそんなこと毎日起きてることなのよ。かつてオアシスがスーパーノヴァ・ハイツ(ノエル宅の俗称)で繰り広げてたご乱行よりもね。金曜の夜にクロイドンに行けばわかるけど、スクリームとベンガの前じゃノエルとリアムの行状もただのおままごとにしか見えないから」
さらにスクリームの飲み方についてアニーは次のように説明している。
「スクリームっていうのは異常なサイボーグみたいな人で、なにをどれだけ飲んでもいつでもピンピンしてて、翌朝も朝の8時からがんがんトラック作ってるっていう人なのね。4日くらいまるで寝てないこともあるし。でも、本人にとっても結構負担にはなってて、っていうのもどこへ行っても『みんな気合を入れて飲むぞ、スクリームとベンガが来るんだからな』って勢い勇んで迎えられるからなのね。ロックンロール・パーティ男を徹底的に演じることを求められるわけ。わたしたちからすれば、たまたまある晩スクリームとベンガと狂ったように飲んで騒いだっていうだけだけど、二人にとっては生活の毎日が狂ったように飲んで騒ぐってものになってるわけだから。ほんとみんなでね、スクリームはある日、一夜にしてものすごい太るんじゃないかとか、堰が切れてぶっ壊れるんじゃないかって話してるんだけど。アルコールを身体の中に注入しすぎたから、突然70歳くらいになっちゃうんじゃないかとか」
また、アニーは記事中、いずれ店の玄関で客の携帯電話を預かるシステムにして、DJの動画を録画するのを禁止したいと語っている。さらにダンス・ミュージックの状況を根本的に変えたとしてデヴィッド・ゲッタを称えている。
ちなみにリアム・ギャラガーは先頃、70歳まで活動を続けたいと発言している。
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