10月31日にスペインのマドリード・アリーナで開催されていたスリラー・ミュージック・パークで少なくとも3人の観客が死亡したと伝えられている。
事故はスティーヴ・アオキのステージの間に起きたもので、異常に密集していたダンスフロアーで将棋倒しが発生し、女性客3人が圧死したことがこれまでに明らかになっている。会場は1万800人程度のキャパしかなかったところにおよそ2万人は詰めかけていたのではないかという現場での証言を『エル・パイス』紙は伝えているが、これについてはイヴェントの興行団体が否定している。
スティーヴはその後バスク地方のビルバオで予定していたライヴを犠牲者への追悼のため中止し、次のように声明を発表している。
「昨晩、スペインのマドリード・アリーナで開催されたスリラー・ミュージック・パークでのぼくの出演の後に、出入り口のひとつで起きた将棋倒しで3人の人が命を落としたと聞いてうちのめされています。ファンの安全はぼくにとって最優先事項になりますし、会場でお客さんを危険にさらしているようなことが起きていると知っていたなら、ぼくはすぐにでもライヴを中止していたはずです。亡くなった方や怪我を負った方の心情に配慮して、今夜のスペインのビルバオでのライヴは中止します。犠牲者のご家族や友人らにおきましては、このご不幸のなか、最大のお悔やみとお祈りを申し上げます」
その一方で、イヴェントの興行団体は事故は会場の通用口でスタッフが火を起こしたことでパニックが発生し、一方の出入り口へ観客が殺到することになったと発表している。
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