ロストプロフェッツのヴォーカルのイアン・ワトキンスは2名の女児への性的虐待をめぐる6件の容疑のためウェールズのカーディヴ下級裁判所に出廷したとBBCが伝えている。
35歳になるイアンは13歳に満たない女児への強姦を企てたことを追及されているが、ここにきてその女児が1歳の女子の乳児であったことが判明している。イアンは2名の女児への性的行為を企んでいたとして2件容疑を追及されていて、さらに児童のわいせつな画像を作成し、所有し、融通した容疑で4件追及されている。公判では、児童や児童性虐待に関わる40点の画像が現在警察の捜査の対象になっていることが明らかになっている。
ザ・ミラー紙によると、イアンはさらに動物も絡んだ「過激な」わいせつ図版をめぐって捜査を受けているという。
女児の強姦の計略については5月1日からイアンが逮捕された12月17日までの間に行われていたとされていて、わいせつ図版容疑については8月12日から12月17日までの行動が問われている。
イアンは法廷に黒のフード付きパーカを着込んで出廷し、90分の審理の間、疲弊した様子だったと公判を傍聴した目撃者は語っている。イアンの弁護人のトム・クラウザーはイアンが容疑を否認する構えだと説明しているが、この時点ではまだ罪状認否には問われない。
法廷にはさらにドンカスターとベッドフォードの20歳と24歳の女性2名が召喚されたが、24歳の女性はイアンとともに1歳児の強姦を共謀したとされていて、イアンと同じ罪状を問われている。さらに20歳女性はイアンと同じ罪状5件について問われているが、強姦の共謀については問われていない。どちらの女性も身元は明らかにされていない。
3人は全員について保釈申請を棄却されていて、12月31日のカーディフ王立裁判所への出廷までは身柄を拘留されることになっている。傍聴に出席していたイアンの母親はイアンの保釈金用の担保として自宅を差し出す申請を申し出たという。
警察は12月19日に次のように発表している。
「ポンテプリード在住の男性が児童への性的虐待容疑を問われていて、本日カーディフ下級裁判所へ出廷予定です。今後の捜査の便宜のため、サウス・ウェールズ警察は容疑者の氏名を、ロック・バンド、ロストプロフェッツのメンバーのひとりの、イアン・ワトキンスであると明らかにしています」
警察はさらに次のように捜査への協力を呼びかけている。
「今回の事件の捜査については専門の捜査官がなにか事情をご存知の方のお話をお伺いするため常に待機していて、特別回線も用意してあります。少しでも気になったり、関係があると思われる事情をお知りの方はぜひ警察までご連絡をいただけますようお願い申し上げます。こうした事件では当事者となっている児童の安全が最優先事項となりますが、そうした措置はすでにこうじられております」
ロストプロフェッツの今後のライヴ活動はすべて中止扱いになったとBBCでは伝えている。また、先月にはロストプロフェッツの来日公演も中止になっていた。
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