グリーン・デイのビリー・ジョー・アームストロングはアメリカでクリスマス公開されたジャド・アパトーの新作映画『This Is 40』に出演しているが、本編未収録シーンがネットで公開されている。
映画は、2007年の『無ケーカクの命中男/ノックトアップ』の続編で、主役のポール・ラッドがレコード・レーベルのオーナーを演じていて、ビリーは自分自身を演じている。物語の設定ではふたりが一緒にビリーの別プロジェクトを相談し合うことになっているが、ビリーがとんでもないプロジェクトとサウンドの提案を始めていく。
「ノルウェー・デス・メタルって聴いたことある?」とビリーはまず吹っかける。
「俺はそれをもってきてベル・アンド・セバスチャンと一緒にしてみたいんだよね。だから、なんだかしんみり泣ける音楽でありつつも、それと同時に教会を焼き討ちにするような激しさもあるっていうね」
これにポール・ラッドが「そんな音のニーズってあるのかな?」と訊くとビリーは「たぶん、ねえな!」と一蹴してさらに「なんかカーステレオのラジオが2台同時に鳴ってるって感じにしたいんだよ。それも白人優位主義者が乗り回してるような車でさ」と続ける。
そこへポールがこれはグリーン・デイの新機軸なのかと訊ねるとビリーは「ちゃうちゃうちゃう、グリーン・デイはまったく関係ない」と答えてソロ名義にもしたくないと力説する。
「だから、これには俺の名前をつけたくはないんだよね。もう暴力にまみれてる音だからさ。そこが狙いなんだから。俺は暴力を作り出したいんだよ。でも、弁護士とかが関わってくるようなことにはしたくないし」
さらにポールがライヴでプロモーションはしてくれるのかと訊くと「これはライヴはちょっと難しいね。むしろ、危険だよ」とこれもまた一蹴。グリーン・デイでもなく、ソロ名義でもなく、ラジオのエアプレイもなし、名前も伏せて情報リークもNG、ライヴもなし、こんなリリースではお手上げだとポールがぼやくと、ビリーはポールと組みたいのは「売れないプロジェクトをやりたいからだよ」と説明し、「俺のキャリアで俺がなにが不満かっていったら、それは俺ってレコードが売れすぎるってことなんだよね」と言ってみせる。
なお、映画は6月にはすでに完成していて、撮影は去年か今年の早い段階で行われたと思われる。ビリーは9月にライヴ中に激高事件を起こして以来、リハビリ施設に入所している。なお、ブリンク182のマーク・ホッパスはリハビリ施設に入所したビリーの最善を祈っていると先頃、次のように明らかにしている。
「実際にはどういうことなのかはわからないんだけどね。ステージでなにが起きたのかは観たし、それから2日後くらいだったかな、治療の助けを受けるためにリハビリ施設に入ったっていうアナウンスのことも知ったんだよね。そういうことが必要だというんだったら、それをやるのが一番だと思うし、最善を祈ってるよ。連中はすごいバンドだし、全員いいやつらだから、連中のやってることが万事うまくいくようになってほしいと思うよ」
ビリーは来年まで施設への滞在を続けるとされていて、バンドはツアーの中止を埋め合わせるため、新作3部作の3作目『トレ!』を繰り上げて12月12日にリリースした。
ビリーの『This Is 40』本編未収録シーンはこちらから→
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