MCハマーは2月21日にカリフォルニアで警官への公務執行妨害を働いたとして逮捕されている。
80年代末~90年代にかけてメジャー・ブレイクしたヒップホップ・アーティストの先駆的存在のひとりとして知られるハマーだが、サンフランシスコで職務質問にあった際、所持していた運転免許証が失効していた上に、運転していた自動車も自身のものではなかったと警察は発表している。
「車の持ち主は誰なのかと訊かれるとハマーは急に巡査に噛みつくように絡み始め、巡査の質疑にはまったく応じようとしませんでした」と警察の広報はCNNに説明している。
そのままハマーは身柄を拘留されたが、その後保釈された。事件は来月法廷で審理される予定だが、警察が立件するかどうかはまだ明らかになっていない。
その後、ハマーはツイッターで事件の詳細を次のように明らかにしている。
「エルヴィスみたいなデブが俺の車の窓を叩いてくるから、窓を開けたら、『仮釈放中か保護観察中ですか?』とかぬかしやがって」
「その質問に今答えてやるよ、おめーの個人的な見解とは違って、肌が黒いからって全員が仮釈放中か保護観察中ってわけじゃねーんだよ、わかったかよ、くそデブ!!!」
さらにハマーは次のように問題の巡査の動機も疑わしいと次のように指摘している。
「拳銃を持った怯えた人間以上に恐ろしいのは、怯えたやつで、ノルマと拳銃と警官のバッジまで抱えたやつだよ。マジかよって驚いただけで公務執行妨害だぜ」
しかし、ハマーは決して屈服してみせないと次のように誓っている。
「これを苦々しく思うよりは、俺の友人らや同僚たちへの『教育的瞬間』や『目からうろこが落ちる』機会として捉えていくつもりだよ」
(c) NME.COM / IPC Media 2012