トレント・レズナー、ファンとの質疑応答でお気に入りのバンドを明かす

トレント・レズナー、ファンとの質疑応答でお気に入りのバンドを明かす

今年の夏からツアーを再開することを明らかにしたナイン・インチ・ネイルズのトレント・レズナーは、ハウ・トゥ・デストロイ・エンジェルズのアルバム・リリースに伴い、ソーシャル・ニュース・サイトのレディットでファンとの質疑応答に答え、最近のお気に入りのバンドを明かしている。

「楽器を弾けるかどうかということについて俺はあんまりこだわりはないんだ。人々と繋がることのできる音を作るのに、楽器を弾けるかどうかという技術は最低限必要だとは思ってないからね。ただ、コンピューターによって、耳当たりのいい安直な音楽はさらに作りやすくなったのは確かだ思うな」

さらにトレントはこう続けている。

「今、最もよく聴かれている音楽の多くはそんなジャンルに入ってしまうんじゃないかと思うよ。つまり、本質よりももっと流行に捉われたものになっているっていうね。でも、最近の音ですごいなと思ってるものもたくさんあって、ザ・ナイフなんかはそのひとつなんだ」

なお、夏からツアーを再開するナイン・インチ・ネイルズについては次のように語っている。

「NINに関しては、活動再開について刺激になってるのはこれまでとは違うラインナップで、新しいことを試みたいということなんだよ。まだNINとしてのリハーサルを本格的に始めてるわけじゃないけど、でも、このアイディアは刺激的だよ」

今回のバンドのラインナップには元ジェインズ・アディクションのエリック・エイヴァリー、キング・クリムゾンのエイドリアン・ブリュー、テレフォン・テル・アヴィヴのジョシュ・ユースティス、それとこれまでもバンドに参加してきたアレサンドロ・コルティニとイラン・ルービンが参加している。エリックとイランはそれぞれにベースとドラムを担当するのは確定的だが、他の3人はみんなマルチ・インストゥルメンタリストなのでどのような起用になるのかは今のところ不明となっている。

なお、ツアーに関してはこれまでのところ、フジロック・フェスティヴァル、韓国のアンサン・ヴァリー・フェスティヴァル、そしてドイツのロックンハイム・フェスティヴァルへの出演のみが明らかになっていて、詳細は追って明らかになるとのことだ。

さらにトレントはファンとの質疑応答ではデヴィッド・フィンチャー監督の映画『ソーシャル・ネットワーク』『ドラゴン・タトゥーの女』でのサウンドトラック・プロジェクトや、自身の別プロジェクト、ハウ・トゥ・デストロイ・エンジェルズについても次のように語っている。

「デヴィッド・フィンチャーと仕事をすることで、コラボレーションについて学んだことはすごく多かったよ。それとハウ・トゥ・デストロイ・エンジェルズでは俺としてはものすごく収穫が多いと思えるバンド環境で仕事をさせてもらえることになったんだ。俺のこれまでの人生で、ここまで心を開いてコラボレーションを試みるほど自分と折り合いがついていたことはなかったように思えるんだよ」

トレントは自身の妻のマリクィーン・マンディグとトレントの長年のコラボレーターであるアッティカス・ロス、そしてトレントの作品のヴィジュアル面を長く手がけてきたロブ・シェリダンによるユニット、ハウ・トゥ・デストロイ・エンジェルズの新作にして初のアルバム『ウェルカム・オブリヴィヨン』を3月6日にリリースしている。

(c) NME.COM / IPC Media 2012
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