ノエル・ギャラガー、キュレーターを務める「ティーンエイジ・キャンサー・トラスト」への出演を避けたのは中産階級のバンドばかりと語る

ノエル・ギャラガー、キュレーターを務める「ティーンエイジ・キャンサー・トラスト」への出演を避けたのは中産階級のバンドばかりと語る

10代のがん患者の支援団体をサポートするチャリティ・ライヴ・シリーズ、ティーンエイジ・キャンサー・トラスト・ライヴの今年の開催分のキュレーターを務めるノエル・ギャラガーだが、ノエルは出演を避けたのは「中流バンド」ばっかりだったと語っている。

ロイヤル・アルバート・ホールで1週間にわたって開催されるこのライヴ・シリーズは、例年ザ・フーのロジャー・ダルトリーがキュレーターを務めているが、ロジャーは昨年の準備の段階で、ソロ・ツアーのために多忙を極めていたため、今年はキュレーターをノエルに託していた。その結果、今年はカサビアン、ポール・ウェラー、プライマル・スクリームやノエル自身も出演する。

『ショートリスト』誌の取材に答えたノエルは、今回の顔触れはどう揃えたのかという問いに昨年夏のフェス・シーズンにフェスのバックステージで様々なアーティストに話を持ちかけたが、口約束で出演を取りつけたアーティストの多くがその後、日和って断ってきたと説明している。

「エド・シーランやマムフォード・アンド・サンズなんかにも話を持ちかけてみたんだけど、『なんでこいつらと話してなきゃなんないんだよ、これだったら7日間俺だけでやろうかな』とか思っちゃったりしてさ。それと後から断られた話も多かったよ。みんな直に話してる時はやるやるとか言ってさ。でも、代理人から連絡が入ったり、マネジメントから連絡が入ったり、広報から連絡が入ったりして、『その頃はちょうどオーストラリアにいるんですよね』とか言われるんだよ。マジかよってなるよね。そんなことは一言も言ってなかったぜってさ。おもしろいのはさ、労働者階級のバンドはなにはともあれ、やるって言ってくれるんだよ、いつだってやるよっていう話でね。中産階級のバンドはやると言って、その後日和るんだよ。これがなにを意味しているのか俺にはわからないけどね、なんか意味があるんじゃないかなあ。でも、これだけは言わせてもらうと、俺のことをがっかりさせてくれた連中で、来年はやると言った人たちが本当にやってくれたら、ウッドストック以来のイヴェントになるはずだよ」

また、ノエルは声をかけてみたけど忙しくて予定が組めなかったというアーティストとして、メタリカやジェイク・バグを挙げている。さらにノエルは今度のライヴ・シリーズの前の週にはより小さな会場で、もっと若いファンや若いバンドにもチャリティに加わってもらうという主旨のライヴ・シリーズを行うと明らかにしている。

「テンプルズとかテイム・インパラとか、ちょっとロイヤル・アルバート・ホールを売り切るのは無理かなという若いバンドはたくさんいるわけだからさ。だから、やろうとしているのは、アルバート・ホールのライヴ・シリーズの前の週にもっと小さな会場を借り上げて、100クラブとかそういうね、そこで1週間若いバンドを出させるということなんだ。やっぱりもっと若いオーディエンスに訴えていくのも、このチャリティにとっては長い目で見て大切なことかなと思うんだよ」

今年のロイヤル・アルバート・ホールのライヴ・シリーズではポール・ウェラーのほか、ライアン・アダムス、カサビアン、プライマル・スクリーム、リズル・キックス、ラビリンス、ラッセル・ブランド+ノエル・フィールディング、グリフ・リース、グレアム・コクソン+デーモン・アルバーン、そしてノエルらの出演を予定している。

今年のティーンエイジ・キャンサー・トラスト・ライヴは以下のとおり:
Tuesday March 19
Ryan Adams
plus special guest Beth Orton

Wednesday 20
An evening of comedy with Russell Brand, Noel Fielding and very special guests

Thursday 21
Primal Scream
Plus special guests Echo And The Bunnymen

Friday 22
Kasabian
plus support from Dark Horses

Saturday 23
Noel Gallagher
plus special guests including Damon Albarn & Graham Coxon
plus Gruff Rhys

Sunday 24
Rizzle Kicks
Labrinth

Monday 25
Paul Weller
plus special guests Palma Violets

(c) NME.COM / IPC Media 2012
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