エミネム、自身の楽曲の著作権侵害を巡ってフェイスブックを訴える

エミネム、自身の楽曲の著作権侵害を巡ってフェイスブックを訴える

エミネムの版権管理会社エイト・マイル・スタイルがフェイスブックに対して著作権侵害で訴訟を起こしているという。

エイト・マイル・スタイルはフェイスブックが4月に行ったイヴェントで使われたCM動画でエミネムのセカンド『マーシャル・マザーズLP』に収録されていた"アンダー・ザ・インフルエンス"に非常によく似た音源を使っていて、事前にエミネム側から許諾を得ることもしなかったと訴えている。"Airplane"と題されたそのCMはフェイスブックの新しいモバイル・ソフトの宣伝のために製作されたもので、その後音源を変えて公開し直されている。

エイト・マイル・スタイルはまたCMがフェイスブック代表のマーク・ザッカーバーグが大のエミネム・ファンであることに目をつけて製作されたものだと指摘していて、さらにフェイスブックはエイト・マイル・スタイル側からの問い合わせに対して、「そもそもドクター・ドレーがプロデュースした『マーシャル・マザーズLP』に収録された"アンダー・ザ・インフルエンス"がマイケル・ジャクソンの楽曲に似ているので著作権侵害の対象とはならない」と反論してきたという。

これに対してエイト・マイル・スタイルは訴訟で応じた形になったが、訴状で次のようにフェイスブックを批判していると『ジ・インデペンデント』紙が伝えている。

「(フェイスブックは)ドクター・ドレーの行いについて煽情的な言い掛かりをつけ、『著作権侵害を長く続けてきた前科』を挙げ連ねてみてはドクター・ドレーを誤って非難しており(そもそもエミネムとD12による"アンダー・ザ・インフルエンス"にドクター・ドレーは作曲で加わっていない)、その上、フェイスブックは"アンダー・ザ・インフルエンス"はマイケル・ジャクソンの楽曲のパクリだと決めつけて、ドクター・ドレーが盗用を行ったという世にも奇怪な指摘を行っている」

また、エイト・マイル・スタイルはフェイスブック側が、音源をすぐに差し替えたことも著作権侵害を自覚していたことの表れだと指摘している。なお、"アンダー・ザ・インフルエンス"はエミネムとエミネムの初期作品のプロデューサーを多く務めたベース・ブラザーズとの共作によるトラックになっている。エイト・マイル・スタイルは著作権侵害の賠償額として15万ドルを請求しているという。

(c) NME.COM / IPC Media 2013
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