トレント・レズナー、ナイン・インチ・ネイルズの新作は完成していると語る


ナイン・インチ・ネイルズは今年中に新作をリリースすることを明らかにした。

新作は2008年の『ザ・スリップ』以来の作品となるが、トレント・レズナーは長くコラボレーションを重ねてきているアッティカス・ロスと、さらにプロデューサーのアラン・モウルダーとナイン・インチ・ネイルズの新作に取り組んでいて、トレントは手応えについて「ファッキン・グレイト」と次のように明らかにしている。

「俺はここのところ、本当は何をやっていたのかということについて、あまり誠実には話してこなかったんだ。実はここ一年、アッティカス・ロスとアラン・モウルダーとノンストップでナイン・インチ・ネイルズのフル・アルバムに取りかかっていたわけで、嬉しいことに新作は仕上がっていて、正直言ってファッキン・グレイトな内容だと思う。新しいバンドを組んでツアーを再開させようという判断の背景にあったきっかけや動機はこの新作にあったんだ。映画音楽での試みやHTDA、さらに他のプロジェクトをやることで俺は本当にクリエイティヴな意味で刺激を受けて、そのエネルギーでナイン・インチ・ネイルズを新しい場所へ持っていくことに注いでみようと決意したんだ。というわけで、行くぞ!」

また、トレントはロビン・フィンクがナイン・インチ・ネイルズに復帰することを明らかにしているが、次のようにフェイスブックでそのことを報告している。

「今回のツアー・ラインナップにあの途轍もないロビン・フィンクが加わったことを誇りを持って発表するよ。今回呼び集めたラインナップにさらにロビンが加わることで、このバンドはスバ抜けたパワーと多様性を持ち合わせることになるんだ。現在、リハーサルがかなり進行している状況で、またこういう活動に戻れて興奮しているし、楽しんでいるよ。たくさんの情報、驚き、そして情熱がみんなのもとへ向かっているところだから。気をつけてて!」

ロビンの復帰は元ジェーンズ・アディクションのベースのエリック・エイヴァリーの突然のナイン・インチ・ネイルズからの脱退を受けて発表されたもので、エリックはガービッジのツアーに加わってあまりにも消耗してしまった上に、特にナイン・インチ・ネイルズで要求される激しさを考えると、とてもこの先1年半ライヴを続けることはできないとバンドから辞退したことを明らかにしていた。

ナイン・インチ・ネイルズは7月26日のフジロック・フェスティヴァル出演を皮切りに世界各地でのフェス出演を中心としたツアーをこれまでのところ発表していて、ロラパルーザやジェイ・Zによるメイド・イン・アメリカ・フェスティヴァル、レディング・アンド・リーズ・フェスティヴァルなどへの出演を予定している。

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