オノ・ヨーコ、ダンス・ミュージックについて語る

オノ・ヨーコ、ダンス・ミュージックについて語る

6月14日から9日間にわたってロンドンで開催されるメルトダウン・フェスティヴァルのキュレーターを務めるオノ・ヨーコだが、フェスティヴァルに向けた抱負や2月にリリースしたシングル“Hold Me”がダンス・チャートで1位に輝いたことなど近況を『ローリング・ストーン』誌に語っている。

“Hold Me”はハウス系DJのデイヴ・オーデのプロデュースによるトラックで2月3日にリリースされた後、4月27日付の『ビルボード』誌ホット・ダンス・クラブ・ソング・チャートで見事1位を獲得したが、ダンス・ミュージックへと切り込んだことについてヨーコは次のように語っている。

「ジョン(・レノン)とは普通のロックから離れようと本当にいろいろやったけど、まさかダンス・ミュージックをやることになるとは夢にも思ってなかったわ、だって、音楽的にまるで違う環境だから。ダンス・ミュージックはとても重要な音楽フォーマットでありながら、今ではあまり重要なものとは思われていないのよね。だけど、フォーマットとしては、ロックともクラシックとも、他のどんなものともまるで違うものだから。でも、すごいフォーマットなのよ。だから、その一部になれることできて、とても嬉しいわ。ダンス・ミュージックはフェスティヴァルなどをやると5万人も集めちゃうんだから! すごくスケールが大きくて、違ったものなのね」

ただ、ヨーコは昔からダンス・ミュージックが好きなのでなんとかして関わってみたいとは思っていたと説明していて、かつてジョンと一緒に自分たちのダンス・スタイルを考案してみようと試みたこともあると明かしている。その果てに床で転がったりなどの試行錯誤も繰り返したというが、「うまくいかなかったわ(笑)」と説明している。

また、自身がキュレーターを務めるメルトダウン・フェスティヴァルの出演者についてはかつてザ・ローリング・ストーンズのミック・ジャガーの交際相手としても知られていたマリアンヌ・フェイスフルについて「とてつもないパワーを持ったアーティスト」と評していて、「(フェスでは)みんなが驚くようなことをやってみせると言っているから、どういうことをやるんだろうってすごく楽しみにしているの」と触れている。

その一方でヨーコの息子のショーン・レノンは近年注目されているシェール・ガス掘削法として知られる水力圧搾法への反対運動を牽引していることでも知られていて、レディー・ガガやザ・ストロークス、ポール・マッカートニーやリンゴ・スターなど200名以上のアーティストがすでにショーンの運動、アーティスト・アゲインスト・フラッキング(水力圧搾法)に賛同を表明している。この運動の盛り上がりについてヨーコは「アーティストはみんなとても知的な人たちだし、水力圧搾法を始めることは人類にとってとても悪いことになるとよく理解しているからなのよ」と語っている。水力圧搾法は岩盤を砕いて天然ガスを導き出す掘削法だが、その過程でその間にある地下水が著しく汚染されるとショーンたちは指摘していて、いずれ飲み水や表層の地質に影響すると反対している。また、大量のメタンガスなども発生するため、空気汚染や温暖化にとっても悪影響が多いとされている。

そして、昨年ポールが行った「ヨーコがバンドを解散させたわけじゃないというのは確かだよ」という発言についてヨーコは次のように語っている。

「まず、その話を聞いて最初に口から出たのは『ポール、ありがとう』という言葉だったわ。というのも、それまでの40年間、そういうふうに支えてもらえなかったことはとても辛いことだったから。でも、ああいう発言をすることがポールにとってはとても難しいことだったことはわたしも知っていたし、それはどうしてかというと、ポールとわたしがずっといがみ合うように望んでいる人たちが実はたくさんいるからなのね。でも、違うんだとポールは言っちゃったわけだから、それはやってもらえてとても嬉しかった。わたしたちはいろんな意味でお互いのことをよく知り尽くしているし、40年も付き合ってきて、お互いのことをよく知らないと今更言うのも変でしょう?(笑)」

ヨーコのダンス・チャート1位に輝いた“Hold Me”を聴くにはこちらから。
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