ブロック・パーティーのケリー、カイザー・チーフスへの妬みが自分たちにヒット曲を書かせたと語る

ブロック・パーティーのケリー、カイザー・チーフスへの妬みが自分たちにヒット曲を書かせたと語る

現在、新作制作に取りかかったと伝えられているブロック・パーティーのケリー・オケレケはかつてカイザー・チーフスに羨望の念を抱いていたことを明らかにしている。

『ザ・ガーディアン』紙のブログに長文のエッセイを寄稿したケリーは、デスティニーズ・チャイルドで常にビヨンセの影で過ごしてきたという内容のニュー・シングル"Dirty Laundry"を先頃ライヴで歌って泣き崩れてしまったというケリー・ローランドに触れながら、友人や兄弟が自分より成功してしまった時にアーティストが捉われるわだかまりについて解説している。

そうした問題の自身の一例をケリーは次のように紹介している。
「2004年に僕のバンド、ブロック・パーティーがファースト・アルバム『サイレント・アラーム』のリリースの準備をしている頃、ツアーをしていて、05年にリリースを予定しているたくさんのバンドに会ったんだよ。その中でもカイザー・チーフスとはものすごく気が合って、おかしくて魅力的な連中だったんだ。連中はどこか『パークライフ』期のブラーとスーパー・ファーリー・アニマルズが一緒くたになったようなところがあって、音楽的にはあんまり僕はハマらなかったんだけど、友達にはなったんだよ」

しかし、その後のカイザー・チーフスの成功がもたらしたもどかしさをケリーは次のように説明している。
「連中は本当に素晴らしいシングルを連発しつつ、アルバム『エンプロイメント』を100万枚以上売ることになって、ポップ・スーパースターへと駆け上がることになったわけだけど、僕たちがシングルをただの1枚もラジオで流してもらうこともできなかった一方で、連中のシングルはどこのラジオでもかかりまくっていたんだね。

そのことをただ妬ましく思わずにはいられなかったけど、そういう気持ちを僕は自分のモチヴェーションへと向けて変えていったんだ。そうやって僕たちは"トゥ・モア・イヤーズ"という、わだかまりや鬱屈と向き合い続ける内容を歌った曲を書き上げたんだよ。それが結果的に僕たちにとって、最大のラジオ・ヒット曲となって、そこから僕たちにも様々な機会の扉が開き始めたんだよ」

なお、リード・ギターのラッセル・リサックは先月、バンドがスタジオに入って6曲ほど新曲をレコーディングしたことを明らかにしていて、夏にもEPのリリースの可能性もあるとほのめかしている。バンドはワイト島フェスティヴァルやラティテュード・フェスティヴァルへの出演を予定している。

(c) NME.COM / IPC Media 2013
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