ソニック・ユースのキム・ゴードン、新ユニットであるボディ/ヘッドとしての新作を語る

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ソニック・ユースのキム・ゴードンは現在携わっているプロジェクト、ボディ/ヘッドとしてのアルバム『Coming Apart』を9月にリリースすることを明らかにしている。

ボディ/ヘッドはキムとフリー・ノイズ系のギタリスト、ビル・ネイスとのコラボレーション・ユニットで、レーベルのマタドールによれば「シナリオのある即興音楽」がテーマになっているという。元々はインストゥルメンタルが中心となっていたユニットだが、今回のアルバムではキムが数多くヴォーカルを提供していて、レーベルのプレス・リリースでは次のように作品の内容を紹介している。

「今やキムのヴォーカルは二人の音楽的構築の中で欠くべからざるものになってきています。ここにきて二人はれっきとした『曲』を書いては演奏するようになっていて、これは二人の出発点における偶発的な試みとは創作的に変化してきていますが、それでいて即興的な空間をいくつも作品中に提供しています」

なお、ボディ/ヘッドはキムがソニック・ユースのサーストン・ムーアとの離婚を2011年に発表してから着手したプロジェクトで、ソニック・ユースの方は今後の活動についてはまったく見込みが明らかになっていない。今年に入ってからキムは『エル』誌に初めてサーストンの浮気や離婚の経緯を語っていて、次のように説明していた。

「このクレイジーな世界の中で(サーストンとわたしは)ごく普通な関係を育んでいるように思えてたんだけどね。実際、終わり方も普通だったし。ミッドライフ・クライシスがあり、スターと出会って舞い上がっちゃった女もあり、と」

さらにキムは「サーストンは彼女との二重生活をずっと繰り広げていたわけ。本当にまるで心ここにあらずという感じだったわ」とも語っている。この記事についてキムは『スピン』誌に対して「あの記事が出てから応援や励ましをたくさんもらえた」と振り返っている。

「基本的にあの話をしたのは、一度言いたいことをすっきりさせておきたかったからなんだけど。でも、もうそれ以上話す必要も感じないの」

その一方で、ボディ/ヘッドに関しては先頃、オノ・ヨーコがキュレーターを務めたロンドンのメルトダウン・フェスティヴァルにも出演を果たしているが、ユニットについてキムは次のように語っている。

「どこか作り直したり、やり直している感じもあるけど、わたしとしてはそこにありとあらゆる音楽的な引き出しとか、自分なりの経験とかを盛り込むこともできるわけだから。だから、単に音楽だっていうことで、音楽をもっと作ってみましたっていうものなのね」
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