ジェイ・Z、新作をプロデュースしているティンバランドと前作で袂を分かっていたことを明らかにする
2013.07.17 12:20
ジェイ・Zは2009年の『ザ・ブループリント3』でプロデューサーのティンバランドと袂を分かち、今回の新作で邂逅したことを明らかにしている。
ジェイ・Zは新作『マグナ・カルタ…ザ・ホーリー・グレイル』を7月4日にリリースしたが、今回の新作の大半はティンバランドが制作を指揮している形になっている。しかし、前作『ザ・ブループリント3』のレコーディングの時には視線を合さないほど仲が険悪になっていたという。BBCラジオのゼイン・ロウの番組に出演したジェイ・Zは前作でティンバランドが自身のエゴを脇に置いておくことができずにレコーディング時に摩擦が起きたと次のように語っている。
「仲違いしたのはあのアルバムの終盤でのことだったんだ……曲がいくつかリークしてて、そのどれもがあいつのトラックだったから、それですべての新作の準備の段取りがオシャカになったんだよね。『ザ・ブループリント3』のエグゼクティヴ・プロデューサーを務めたカニエ・ウェストは、ティムを呼ぼうぜ、ティムを引き入れてこようぜって言ってて、俺たちもみんな大歓迎したつもりだったんだけど、でも、あいつはこっちのやり方をなんにも受け入れなかったんだ。なんかあのアルバムよりも、あいつの存在ばっかりみたいなことになりかけてね。アルバムを作る時っていうのは自分のエゴは脇に置いておかないとだめなんだよ。でも、そういうことを受け入れる様子はなさそうだったから我慢ならなくなって、お互い袂を分かつことになったんだよ」
「でも、しばらくしてティンバランドと会うことになってそうしたら大人になった感じと成長した感じが見受けられて、『ああ、これならうまくいくかな』って思ったんだよ」
その一方でジェイ・Zは『ウォッチ・ザ・スローン』をまとめ上げた後で、カニエと自分とでそれぞれにソロ制作に乗り出すことを決めたことを明らかにしていて、その際にカニエに今回の新作に収録した"Holy Grail"と"Oceans"を聴かせたところ、これはどうしても『ウォッチ・ザ・スローン』に入れなきゃだめだという言い争いになったと説明している。
「カニエは、『だめだよ! これはどうしても『ウォッチ・ザ・スローン』に入れるもんだろ!』っていう感じでさ。それで4日間くらいこれらのアルバムの違いみたいなところの意見を戦わせてさ、どうして『ウォッチ・ザ・スローン』というプロジェクトに、この2曲がふさわしくないかを説明しなきゃならなかったんだ。別に喧嘩してたわけじゃないんだよ。ちょっと押したり引いたりにはなったんだけど、でも、それは俺たちの間のことじゃなくて、俺たちの周囲の人間もちょっと熱くなっちゃったりすることもあるからさ」
なお、ジェイ・Zはジャスティン・ティンバレイクとのダブル・ヘッドライナー・ツアーとなるレジェンズ・オブ・ザ・サマー・ツアーを7月17日からカナダのトロントで開始する。
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