ジョニー・マー、クイーンのことをどうしても好きになれなかったと語る

ジョニー・マー、クイーンのことをどうしても好きになれなかったと語る

元ザ・スミスのジョニー・マーはクイーンのことを一度も好きになれなかったと明らかにしている。

ジョニーはクイーンが“ボヘミアン・ラプソディ”や“ドント・ストップ・ミー・ナウ”などのヒット曲で全盛期を迎えていた70年代末から80年代にかけて、どうしてもクイーンのサウンドと接点を持てなかったことを次のように『メトロ』誌に語っている。

「クイーンの音楽については、僕はいつもよくわからないところがあったんだ。70年代末の僕の思春期の頃にはどこにいても耳に入ってきたし、もう誰も彼もが賛辞を贈ってたんだよね。バンドの連中はきっとみんないい人たちだと思うけど、僕にはなんの意味もないバンドだったんだ。多分、ほとんどの楽曲がピアノで書かれた合唱的な作品だからなのかもしれないね。だから、僕にはピンとこないんだよ。たとえば、ブライアン・メイは好きなんだけど、クイーンとなるとまるでだめなんだ」

さらに昨今のチャートを賑わしているいわゆるR&Bものも好きになれないと次のように語っている。
「自称R&Bとしてまかり通っている今時のものもちょっと勘弁してほしいよ。どれもひたすら物欲主義と刹那主義にまみれているものとしか思えないんだよね」

その一方で自分の好みのものは次のように説明している。
「僕はね、短くて、鋭くて、ぱきっとした曲で、ド派手でセクシーなギターがまとわりついて、詩のように響く歌詞が光速で繰り出されていくようなものが好きで、ロックやポップ・ミュージックというのはそういうものであるべきだし、ライヴでもそれが生き生きと映えるようじゃなきゃだめだと思うんだ。観に行って、観た後で、すごいたくさんのものを注ぎこんでたんだなあって実感できるバンドであるべきだよね。僕が若かった頃に観たバンドには、そういう意味で、あのステージに一緒にいたかったなあって思わせるバンドがたくさんいたもんだったよ。バンドと一緒に自分が特別な経験をしていて、バンドもきっと一緒に特別な経験しているに違いないと思わせてくれるものなんだよ」

そうしたバンドの一例としてジョニーはパーマ・ヴァイオレッツを挙げていて、「この間、観た時はすごくよかったよ」と語っている。その一方で「でも、別に若いバンドじゃなきゃだめってことでもなくて、ワイアーなんかは今だってそういうことをやってると思うよ。何年か前にはテレヴィジョンの再結成ライヴを観たけど、それもまたそんな感じだったな。最近ではヤー・ヤー・ヤーズが感心したね。ステージっていうのはなにかを試みるだけの値打ちがある場なんだということをよくわかっている人たちのいいお手本だよ」とも語った。

(c) NME.COM / IPC Media 2013
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