ジャック・ホワイト、音楽を保管するためのマスター音源について語る

ジャック・ホワイト、音楽を保管するためのマスター音源について語る

ジャック・ホワイトはデジタル音源とアナログ音源について語った際に、デジタル音源は音源の保全という意味では「とりあえず安全」だと語っている。文芸誌の『ジ・アトランティック』の取材に対してジャックは次のように語っている。「過去20年の間に、デジタル音源の多くはとりあえずは安全だということが証明されてきているんだよ。テープはやっぱり劣化して壊れて、そうすると音源を取り戻せなくなってしまうんだ」ジャックは先頃、アメリカのレコーディングの歴史を保全してアクセスしやすいアーカイヴへと整備するアメリカ・レコーディング保全基金に20万ドル(約1980万円)の寄付を行ったことが報じられているが、曲のオリジナル・ヴァージョンを保管するという意味では現代のアプローチは昔のものほど信頼できるものではないと語っている。しかし、その一方で、アメリカの初期のレコード音源のマスターがいかに軽視されていたかを次のように語っている。「黎明期のレコード会社の話とかでは、レコードをプレスするのに使ったマスターなどはばらして家屋の屋根の材質として売り払っていたというんだよね。レコーディングが文化的なものだとは少しも思っていなかったんだ。レコードを売るために必要な手段でしかなかったんだ」さらに楽譜販売について次のように語っている。
「母から聞いた話では30年代に少女だった頃、繁華街のデパートに行けば楽譜売場があったもんだというんだよね。楽譜を一枚取り出してそれを係りの女性に持って行くと、それをその場でピアノで弾いてくれたっていうんだよね」なお、ジャックのサード・マン・レコードでは1920年代から30年代にかけて希少なレコーディングを制作したことで知られるパラマウント・レコードの復刻コンピレーション『The Rise & Fall of Paramount Records 1917-1932』のリリースを予定している。パラマウント・レコードはルイ・アームストロング、キング・オリヴァー、ジェリー・ロール・モートン、ファッツ・ウォーラーなどのジャズの黎明期の巨匠や、チャーリー・パットン、ブラインド・レモン・ジェファーソン、サン・ハウス、スキップ・ジェイムスなどのブルースの名手の音源を抱えていたことで知られている。今回の第1弾リリースでは1917年から27年前までのレコーディングを扱い、172アーティストによる800曲に及ぶレコーディングのリマスタリング音源を6枚組のまだらの栗色アナログ盤に収録するという。また、ジャック率いるザ・デッド・ウェザーも新曲群の制作に取りかかっていることが先頃サード・マン・レコードのツイッターで明らかにされている。デッド・ウェザーはジャックのほか、ザ・キルズのアリソン・モシャート、クイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジのディーン・ファーティタ、ザ・ラカンターズのジャック・ローレンスによるユニットで、2009年にファースト『狂おしき薫り』、10年にはセカンド『シー・オブ・カワーズ』をリリースしている。(c) NME.COM / IPC Media 2013
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