デッドマウス、新作はレディオヘッドを思わせるコンセプト・アルバムだと語る

デッドマウス、新作はレディオヘッドを思わせるコンセプト・アルバムだと語る

11月3日にロスアンジェルスで開催された「ハード・デイ・オブ・ザ・デッド・フェスティヴァル」に出演したデッドマウスだが、ライヴ中にも披露した新曲と新作の展望について『ローリング・ストーン』誌に明らかにしている。

デッドマウスは新作について、12曲がほぼ出来上がっていると語っているが、これを2枚組CDの1枚目にするか、あるいは2部作の1作目にするかを今思案しているところだと明らかにしている。現時点ではレーベルとの調整中で、近いうちにはっきりさせたいと語っているが、内容についてはこれまでとは違った作風になっていることを次のように明らかにしている。

「音的にはちょっとダウナーなんだよね。だからといって『俺は暗い日々を送ってきたから、暗い音楽を書くことになった』とか、そういうことを言いたいわけじゃないよ。いろいろ試しているうちに1曲か2曲、こういう感じのものができて、『この憂いとざわつくような感じがすごいな』って思ったんだ。そうしたらその次の曲もそんな感じになって、自分でたまたま書いた曲からどんどん影響が自己増殖してるんだよ。そのうち俺も『くすんだようなきれいなヴァイブがあるな』って思い始めたんだ」

作風をアーティストでたとえると、レディオヘッドのようだともデッドハウスは次のように語っている。

「そういうたとえは嫌いなんだけど、あえて音としてどういうものに似ているかと強いて言うのなら、"コーデックス"のレディオヘッドのような感じなんだ。美しい曲なんだけど、いろいろ解釈のしようがあるっていう。そういう作品なんだよ。美しい作品にもなりうるし、ダークで怖いものにもなりうるっていう。そういう謎めいた感じが気に入ってるんだ。『こういう風に設計したからこういう形になった』っていうような前提はまったくないものなんだよ」

なお、デッドハウスはこの新作プロジェクトについては物語を設定していて、楽曲は物語に沿った情景や雰囲気を表す作品として書かれているという。実際にシナリオライターによるチームにストーリーを書かせているほどで、いずれライヴではそのシナリオをもとにステージのデザインを考えていくと、デッドマウスは語っている。さらに映画化も模索していて、個人的にはアレハンドロ・ホドロフスキーのような映像作家を監督に起用したいと語っている。

新作の完成とツアー開始の見込みとしては2014年秋を見込んでいるというが、しっかり作っていきたいので場合によっては2015年までずれ込んでも構わないと考えているそう。また、今度のプロジェクトはエレクトロニック・ダンス・ミュージックにおけるコンセプト・アルバムなのだと次のようにも語っている。

「俺としては音楽とテクノロジーを使って物語性の世界を探求してみたいんだよ。テクノロジーを使えば全体を大きくひとつにまとめることができるんだと示してみたいんだ。あるアーティストがすごくいい曲を演奏するだけっていうもんじゃなくてね。だから、すごくスケールのデカい話なんだ」
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