フレーミング・リップスのウェイン・コイン、ボブ・ディランを偏屈じじいと語る

フレーミング・リップスのウェイン・コイン、ボブ・ディランを偏屈じじいと語る

ザ・フレーミング・リップスのウェイン・コインはボブ・ディランなどただの偏屈じじいだろと語っている。

『ローリング・ストーン』誌の取材に応えたウェインは思いつくままにアーティストの感想を答えるインタヴューを行っているが、話がボブ・ディランに及ぶと、ただの偏屈じじいだろと片付けてみせた。きっかけは今年行われたマイ・モーニング・ジャケットとウィルコとボブ・ディランのツアー(実際にはボブのツアーにマイ・モーニング・ジャケットとウィルコが一部サポートとして合流した)の話題に及んだことで、ツアーの間、ボブがまったく他のバンドと交わろうとしなかったことをウェインは次のようにコメントした。

「音楽的に大したことはないと言うつもりはないけど、ボブ・ディランというのはただの偏屈じじい然としているのに、そうは言いたくないという人がたまたまたくさんいるみたいなんだよね。でも、俺はどんどん言ってやるべきだろって思うんだ。マイリー・サイラスについてはみんなあれだけ言うんだからさ。ああいう子はいくらでもいじめるのに、ボブ・ディランのような人物になると、そこにただ座ってるだけで、特になんの努力もしてないくせに、みんな守りたがるんだよ。俺としてはジム・ジェイムスとその仲間と、あるいはウィルコと一緒にいて、なんも交ろうとしないというのはボブ・ディランにとって損になるだけの話なんだけどな。『おまえが損してるだけだよ』って俺なら言ってやるんだけど。そのツアーだって、ボブ・ディランだけお払い箱にして、ウィルコとマイ・モーニング・ジャケットだけのツアーにしてたら、よっぽどましだったと思うよ」

さらにウェインは何年も前にボブとアイルランドのフェスティヴァルで共演した時に、ボブが会場までリムジンの隊列を作って乗り付けたのを目撃したと明かしていて、リムジンから出るとステージに直行してライヴをやって、終わるとまたリムジンに乗り込んで去って行ったボブに大きな違和感を抱いたと語っている。

さらにアーケイド・ファイアとジェームス・マーフィーについては次のように語っている。
「アーケイド・ファイアがジェームス・マーフィーと連絡を取り合ってるのって、『なんか重要だと思われそうなことやろうか』って画策してるような感じがしたな。アーケイド・ファイアは自分から聴こうとは思わない音楽なんだ。好みの問題としてね。『僕たちは生きてやるぅ』っていうタイプの音楽ってあんまり聴きたくないんだよ。でも、みんな結構気に入ってたみたいだね」

さらにマイリー・サイラスについては次のように語っている。
「マイリーの美学はレディー・ガガより好きだし、レディー・ガガは今年は『真面目に扱ってほしい』モードに入ってる感じだったのに対して、マイリーは『人がなんと思おうと知るか』っていう態度だったから、そっちの方が俺にはいつだって楽しいんだよね」

「どんな音楽であろうと、ただ音楽だけっていうことはありえないんだよ。パーソナリティに乗っかってるところも大きいし、どういうニュースをぶち上げて、そこで何を発言するかによるものなんだ。そういう諸々のことがあって、その上で好きか嫌いかという判断があるものなんだよね」
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