デフ・レパード、ワン・ダイレクションによる盗作疑惑について盗作ではないと擁護
2013.12.25 20:45
ワン・ダイレクションの最新作『ミッドナイト・メモリーズ』からのタイトル曲“ミッドナイト・メモリーズ”がデフ・レパードの1987年の大ヒット曲“シュガー・オン・ミー”に酷似していると指摘されているが、デフ・レパードは法的手段に訴えるつもりはないことを明らかにしている。
両曲はコーラスのコード展開とギター・サウンドが非常に似ていて、デフ・レパード側が弁護士らと対策を講じていると『ミラー』紙が伝えていたが、デフ・レパードのフィル・コリンとヴィヴィアン・キャンベルはともに曲の構造が非常に似ているだけの話だと『ビルボード』誌に語っている。
「要するにスリー・コードでね、これはブルースなんだよ。これ以上にベーシックなものはないからね。さらに俺たちの曲によく似てるのは、プロデュースやサウンド、あるいはリヴァーブのかけ方などの点だよね。つまり、こうしたキッズが俺たちのサウンドをかっこいいと突然、思ってくれたということなら、嬉しいよ。連中と同世代のリスナーで、この曲を聴いて俺たちを思い浮かべる連中はほとんどいないだろうからね」
さらに最近ではロビン・シックの“ブラード・ラインズ”とマーヴィン・ゲイの“ガット・トゥ・ギヴ・イット・アップ”が酷似していることでも話題を呼んだが、フィルはこの2曲の場合、あからさまにアレンジがまるで同じだと指摘していて、今回のケースはそれとはまったく違うと今回の類似性について語っている。「ワン・ダイレクションの曲は構造として俺たちの曲とすごく似ているということで、下心のようなものはまるでないんだよ」とフィルは説明している。
ワン・ダイレクションは6月にリリースしたシングル“ベスト・ソング・エヴァー”についてもザ・フーの“ババ・オライリー”との酷似性を指摘されたが、ピート・タウンゼントは次のようにこの酷似性についてコメントしていた。
「彼らが使っている3つのコードと俺たちが使っている3つのコードは同じコードで、これはバディ・ホリー、エディ・コクラン、チャック・ベリーらがきれいで複雑な和音のコードを使えばいい音楽になるとは限らないと証明して以来、俺たちがみんな使ってきているコードなんだよ」