サーティ・セカンズ・トゥ・マーズ、ウクライナ公演を敢行した理由を語る


3月12日にウクライナのキエフで公演を行ったサーティ・セカンズ・トゥ・マーズのジャレッド・レトはウクライナ公演を中止させるわけがなかったと語っている。

バンドはキエフ市のスポーツ・プラザで公演を行ったが、ジャレッドはライヴ中ヤヌコヴィッチ元大統領を追放した市民の抗議運動と現体制への支持を次のように語ったとABCが伝えている。

「困難が待ち受けているであろうとことは明らかだけど、自主独立という恩恵以上に高い代償を支払うべきものなんてないんだからさ」

「他のいろんなバンドがライヴを中止したのも聞いているけど、サーティ・セカンズ・トゥ・マーズがこの美しい都市で、この偉大な国で、今日の夜を過ごしたくないという理由は、ファッキンなかったからね」

ライヴの翌日、ジャレッドは抗議運動の本拠地となったユーロマイダン(ユーロ広場の意味で、旧独立広場のこと)を訪れ、警察の衝突で命を落とした人たちの墓碑を表敬したという。

また、ジャレッドは映画『ダラス・バイヤーズ・クラブ』で今年のアカデミー賞の助演男優賞にも輝いたがそのスピーチの際、ウクライナ情勢について次のように言及していた。

「今日の授賞式を観ている、世界中の夢を持った人たち、特にウクライナやヴェネズエラの人たちに言いたいのは、ぼくたちはこうしてみんなを支持しているということで、みんなが夢を実現し不可能を可能にする闘争を続けている間、ぼくたちもみんなのことを考えているということなんだ」

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