キッスのジーン・シモンズ、ロックの殿堂にヒップホップがいるのはおかしいと語る
2014.03.18 21:15
キッスのジーン・シモンズはロックの殿堂にヒップホップ・アーティストが殿堂入りを果たしていることに我慢がならないと語っている。
ジーンによれば、ロックの殿堂にはヒップホップ・アーティストの居場所などないはずだと主張していて、それはヒップホップ・アーティストのやることは、「サンプリング鳴らして、おしゃべりするだけで歌いもしないからだ」とアメリカのCBSラジオのサイト「レディオ・コム」に語っている。
「魔が差してどんどんディスコ・アーティストを加えていくんだからさ。とっくの昔に不純なものになってるんだよ。ほとんど密室政治なんだから。ボス・ツィード(19世紀のアメリカの政治家。金権政治で悪名を鳴らした)みたいにさ。誰を入れて誰を入れないかって一握りの連中だけで全部決めてるんだよ。一般大衆は意味がわからなくって、頭をぽりぽり掻くだけだよ。なんでロックの殿堂にグランドマスター・フラッシュ・アンド・ザ・フューリアス・ファイヴが入ってるんだよ? なんでロックンロール名誉の殿堂にランDMCがいるんだよ? いい加減にしろ! だからってこいつらがいいアーティストじゃないと言ってるんじゃないよ。でも、ギター弾かないだろ。サンプリング鳴らしておしゃべりするだけだろ。歌いさえしないんだから!」
「たとえば、マドンナに『あなたは自分がどういうアーティストだと思いますか?』って訊いて『わたしロックよ』とか言うのかよ? だったら、なんでそういう連中がロックの殿堂にいるんだよ? まあ、勝手に団体をどう運営されようがこっちは構わないけど、ああいうのはロックじゃねえぞ! どうしても違うんだから! ギターを弾かず、自分の曲を書かないというんだったら、ロックの殿堂にはふさわしくないんだよ」
さらにジーンは殿堂側はオリジナル・メンバーのみについて殿堂入りを認め、現在のメンバーについて無視していることへの批判も番組中行った。キッスが殿堂入り式典でのパフォーマンスを中止したのは、このことへの抗議だとここにきてジーンやポール・スタンレーは明らかにしている。