強烈なステージ衣装で知られるスラッシュ・メタル・バンド、グワァーのデイヴ・ブロッキーことオーデラス・ウランガスが死亡したことをヴァージニア州リッチモンド警察署が明らかにしている。
警察では3月23日の18時53分にリッチモンド市のウェストセミナリー・アヴェニュー4800番地付近で死体が発見されたとの通報があり、通報された番地の敷地に向かったところ、デイヴが遺体で発見されたと警察の広報官であるディオンヌ・ウォーは地元紙の『タイムズ・ディスパッチ』に語っている。
ウォーによれば、現場の捜査からは事件性を窺わせる痕跡は発見されておらず、デイヴの遺体は死因確定のため検死を受けているところだという。バンドのマネージャーのジャック・フラナガンは次のように声明を発表している。
「深い悲しみとともに、僕は、親友でありアーティストにしてミュージシャンで、グワァーのリード・ヴォーカリストだったデイヴ・ブロッキーが3月23日の日曜日、18時50分頃に亡くなったことを明らかにしなければなりません。デイヴの遺体はヴァージニア州リッチモンドの自宅で遺体となっているところをバンドの仲間が発見しました。当局はデイヴの死を確認し、近親者に訃報が伝えられました。今後、検死が行われます。僕の今やるべきことは残されたバンドのメンバーとデイヴのご家族への対応です。デイヴの死については詳細などがわかり次第さらにお伝えしていくつもりです」
ゴシップ・サイトのTMZではデイヴは椅子に座ったまま亡くなっていたと伝えていて、関係者筋の話として薬物などは現場で見つかっていないと伝えている。さらに別の捜査関係者の話によると、自殺とは考えにくく遺書なども発見されていないという。
グワァーは昨年13枚目のアルバムとなる『バトル・マキシマス』をリリースしていて、今年で活動30周年を迎えていた。グワァーをめぐる伝説では、デイヴことオーデラス・ウランガスはスカムドジアという惑星で組み立てられ、現在、430億歳になるという。オーデラスはアント・リックという剣を司り、グワァーのラインナップでは唯一、ギタリストからベーシスト、そしてヴォーカリストへと変遷を遂げた人物とされている。
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