アークティック・モンキーズのアレックス・ターナーは今年のブリット賞授賞式で「ロックンロールは死なない」という内容の受賞スピーチをぶち上げて話題を呼んだが、アレックスは最優秀作品賞と最優秀グループ賞を受賞したことは「自分たちの音楽にとっての勝利だった」と語っているが、エスクワイア誌の取材にアレックスは次のように振り返っている。
「俺の置かれてる立場はわりと微妙なものなんだよね。こう言うと筋が通ってないように思われるかもしれないけど、俺は関心の的になるのは好きじゃないんだよ。俺は毎晩のように人前の舞台に上がってライヴをやってるわけだけど、俺の感じではむしろ関心の的になってるのは曲の方だと思ってるんだよね。たとえば、誕生日のプレゼントとかも人前で開けるのは好きじゃないんだよ。けどね、授賞式スピーチをやらせてもらえる機会なんてもうないかもしれないと思ったんだよ」
「まあきっと、ああいう環境に置かれると、いい意味でも悪い意味でも、あるレヴェルまでは自分たちがまるでギター・ミュージックやロックンロールの代弁者なんだっていう気分になってくるんだよ。俺たちがトロフィーを貰ったところでそれはなんの勝利にもならないとは思いつつも、ある意味じゃ俺たちの音楽にとっての勝利ではあるんだよ。かといって、これまで生きてきてずっとブリット賞を獲るのを夢見てきたとか、そんなことを喋る気にもなれないわけで、というのも、そんな事実はないからなんだよ」
ブリット賞受賞後のNME賞授賞式でアークティック・モンキーズは5部門で受賞という快挙も果たしたが、その時のスピーチではブリット賞でのスピーチにも触れ「ほんとに申し訳なかったんだけど、あのスピーチは我慢できなかったんだよ。というわけで、言いたいことは全部先週言っちゃったみたいだから、ありがとう。またね」と語っていた。
ブリット賞の受賞スピーチでアレックスは次のように語っていた。
「あのロックンロールってことだよね。あのロックンロールはどうにもくたばらないんだ。折に触れて冬眠に入ることもあって、沼の底に身を潜めたりするんだよ。だけど、大自然には周期を追って物事が巡っていく法則があるわけで、その一部であるロックンロールにも周期性をもって従わせているんだよ。ロックンロールはいつだって曲がり角の向こう側に待ち構えてるんだよ。ぬかるみを横切って、ガラスの天井を叩き割って、いまだかつてないほどの活力をまきちらしながら姿を現わすんだよ。そう、あのロックンロールだよ、いつの間にか消え失せたように思うかもしれないけど、絶対に息が絶えるはないんだ。だからってどうしようもないんだよ」
(c) NME.COM / IPC Media 2014