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登場を待ちわびる会場のハンドクラップ鳴り響く中、音速ライン登場! まずは2人肩を組んで仲良くあいさつ。しかしドラムの音が大きく鳴り響いた途端、会場はもう一気に大きくうねりだした。一見フォークでも歌いだしそうなその草食動物系の外見を大きく裏切る骨太なバンドサウンド、そしてそのサウンドに支えられて響く美しいメロディライン。名曲“みずいろの町”をふくむ冒頭4曲ですっかり会場は音速ラインのロック・ワールドに染められていった。しかし、MCが始まった途端その空気は一変。「2007年になったってことは、1歳年とるっていうことなんですよ。でもネガティブにならずにね、一つ年を重ねるという素敵なイベントということでね。毎年やっていこうね。60になってもね」と淡々と味わい深く語るヴォーカル&ギター藤井は先ほどまでギターをかき鳴らしていた時とは別人。しかし後半の“逢いたい”からまた怒涛のロック・ワールドへなだれこんでいく。この急上昇、急降下の落差が音速ラインは最高に気持ちいいのだ。最後は“街風”を会場と一緒に熱唱! 抜群の一体感、信頼感に満ち溢れたステージだった。(西本佳奈恵)