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ステージ中央にセットされたバスドラには「9」の文字が――そう、MOON STAGEの5番手としての登場は音速ライン! 当フェスのTシャツを着込んだ大久保 剛(B)が、天高く両手を突き上げてオン・ステージ。全員でがっちり握手を交わし、意気軒昂にライブをキックオフする。序盤の“恋の魔法”では、藤井敬之(Vo/G)の伸びやかで柔らかな歌声がオーディエンスのシンガロングを誘い、一方大久保は「マグハリッ、イグぜー!!」、「オラー! 来い! 来い!! 来い!!!」とひとり過剰に前のめりなテンションで気迫溢れるプレイを見せる。「どうもありがとう! 藤井さんが可愛い音速ラインです!」と一息ついて大久保が挨拶(「イヤだな、それ(笑)」とすかさず藤井)。「この藤井さんがどういう人かというと……」といきなりパートナーを紹介し始め、藤井も「一度観ると覚えられる顔でね、しゃべり方もヘンだし(笑)、今日観てくれてる方は一生付き合う覚悟で観てってください」とおどけて笑いを誘う。「ここにいる人だけに言っちゃうと、来年4月からツアーが決まりました!」(大久保)と嬉しいニュースも飛び出し、「飛ばしってから! みんな準備いいかい!?」(大久保)と後半も“KAZAHANA”→“ロレッタ”と磐石のバンド・サウンドで畳み掛ける。センチメンタルに疾走する“ロレッタ”のサビメロではフロア全体が大きく揺れ、ラストの“逢いたい”でも盛大なシンガロングを巻き起こした音速。改めてその良質メロディに感じ入ったステージだった。(奥村明裕)