鉄骨に合う。何それ。いや、EARTHとGALAXYって、ステージの後方や上方に、セットの鉄骨あるでしょ? トラスっていうのか。あの、太くてサイバーな感じに、なんか合うと思いません? ライヴにおけるBACK DROP BOMBの音って。ぶっきらぼうで無骨で、でもスマートで緻密で、フォルムが美しい感じ。言葉とメロディを体外にはき捨てるように歌う SHIRAKAWA、対照的に体内に埋め込むように歌にエモーションを込めていくMASA。それぞれがそれぞれの方向に突き抜けた、なのにバラバラじゃなくて塊となって身体に迫ってくる、バンドの音。暴力的なのにきれい。ごっついのに繊細。その不可思議なパワーで、オーディエンスを自由自在に制圧していた。にしても、いつも思うけど、「それ歌とギター&ベースのコード合ってませんから」「音楽理論的になしですそれ」みたいなことをワザとやるバンドなのに、なんでこんなに気持ちいいんだろう。(兵庫慎司)
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