非常にリラックスした雰囲気でステージに登場したOVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUND。まずはMARTIN(violin)がアコースティック・ギターを弾きながら歌い、スタートしたのは新曲だった。この6人で奏でるサウンドが、たちまち穏やかなエネルギーでフロアを包む。2曲目“Thank You”ではMARTIN(violin)とTOSHI-LOW(vo,ag)のコーラス・ワークも抜群に広がり、場内の誰も彼もが手拍子しながら、絶品のオーケストレーションに身を任せていった。 郷愁を誘うメロディが心地よかった3曲目“Black and Blue Morning”が披露された後、最初のMCタイム。「日本はいいね。1月はお正月でお酒を飲み、2月は豆まきでお酒を飲み、3月はひな祭りでお酒を飲む」。MARTINのとぼけた話っぷりに和んで、後半へと突入。MARTINがヴァイオリンに持ち替え、ここからは、カントリー&ウエスタンやアイリッシュ民謡的な音楽性がたっぷりと発揮されていった。
終盤の2曲は、最高のオーケストレーションをさらに堪能! 憂いを帯びたフィーリングのTOSHI-LOW、野趣に満ちた MARTIN…コントラスト豊かな歌声が展開した“Squall”。そして、ラスト・チューンは、6人が実に幸福そうに音を交し合っていた“Bamboo leaf boat”。終始、演奏する喜びに満ちてた彼らのアンサンブルを堪能するのは、実に贅沢なひと時であった。(田中大)
OAU のCOUNTDOWN JAPANクイックレポートアーカイブ