9mm Parabellum Bullet、満を持してGRASS STAGEに初登場! 突き上げられた何万もの拳が、若き4人を歓迎する。1曲目は“Vampire girl”! 卓郎の「ひたちなかー!」の声に合わせて、滝も中村も飛ぶ飛ぶ! “Wanderland”“Living Dying Message”と2nd『VAMPIRE』からの研ぎ澄まされた鋭角&凶暴なサウンド、かみじょうの猛烈な2バスのビート、強靭なメロディのどれもが気持ちいいくらい決まっていき、たちまちこの空間が狂騒の坩堝と化す。卓郎が指を差して「あのー、そこに観覧車あるでしょ? 観覧車の曲やるわ」と“Termination”、そして“Psychopolis”とさらなる起爆剤を連投! 思う存分ロックの衝動を暴走させているのに、個々のプレイはまったくブレない。去年、ここひたちなかで観たときよりも逞しさが増している。バンド感が強まっている。彼らを初めて観たのは06年だったけど、それから9mmというモンスターは猛烈な勢いで進化しているのだ。時折笑みを交えながら歌い上げる菅原卓郎を筆頭に、この巨大なステージを9mmはあっという間に飲み込んでしまった。言いえぬ興奮がビリビリと体内を駆け巡る。「隣の人の真似なんかしなくていいから、好きに楽しんでください」と畳み掛けるように“Talking Machine”、ラストの“Discommunication”まで攻めに攻めた9mm。早くもGRASSはメーター振り切ってます。(林敦子)
9mm Parabellum Bullet のROCK IN JAPAN FES.クイックレポートアーカイブ