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さあ、いよいよ今年のフェスもあと2本のステージを残すのみになりました。大トリ前という重要な舞台に立ってくれるのは、“THE・この男に任せておけば安心”KREVA! 全身から「楽しみたい」という貪欲なオーラを放つ5万人の観衆の前に、「今日は新曲から登場」と言いながらKREVAが登場。いなせな3ピースの半ズボンスーツも実に似合っている。新曲“ACE”、“成功”“ストロングスタイル”を連発したあとは、「今日は言うことをすごい考えてきた。でもみんなの姿を見てきたらどうでもよくなってきたね。変な意味じゃなくて、楽しけりゃいいかなって。というか、楽しくしなきゃいけないなって。ただ……楽しいことばっかりじゃないんだよね、悲しいこともあるよ」と、マイケル・ジャクソン追悼の意味を込めてジャクソン5の“I Want You Back”のオケが。なんと、“ABC”のトラックにあわせて“あかさたなはまやらわをん”が披露されたのだ。日本語の50音とアルファベットの26字がコラボレーションを果たすだなんて、KREVAにしかできない高度なパフォーマンスだろう。うーん、楽しすぎる! さらに、「今日は新しいことづくしでやろうかと思ったんですが、やっぱり昔の曲もやろうじゃないかと。諸事情により、ひとりじゃできない曲がありまして……」と紹介されたのは、もちろんシンガーSONOMI。爽やかなソーダのようなSONOMIの声とともに“SUMMER”“ひとりじゃないのよ”というキラーチューン2曲を届けてくれた。そして、去年はこのKREVAのステージにLITTLEとMCUが登場し、KICK THE CAN CREWの3人が揃ったのだが、「今年はKICK THE CAN CREWは呼ばないことにした。……でも、KICK THE CAN CREWに変わるビッグなゲストを呼ぶぜ。しかも今年も俺にしか呼べない人たちだと思う。みんな知ってるかな? LITTLEとMCU!」というMCに、オーディエンスは大絶叫。“アンバランス”という一夜限りの夢をまた見せてくれたのだった。あとは最後まで踊るだけ、とばかりに“イッサイガッサイ”“Have a nice day!”“瞬間speechless”が鳴らされ、最後の最後に新曲をアカペラのラップで届けてくれた。マイク1本、身ひとつという軽やかな姿で5万人を躍らせる圧倒的なパフォーマンスはさすがの安心クオリティだが、何度観ても、何度体験しても、新鮮な驚きと楽しさに満ちている。今年も最高でした! (上田智子)