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2MCを引き連れ登場したKREVA、スロウなライムで徐々にアゲていく“THE SHOW”で余裕のオープニングである。しかしCUEZEROとダンサー・チームが合流する“DAN DA DAN”で一気にエンジンがかかり、流麗なラップと緻密なトラックががっちり噛み合ったゴージャス・パーティが幕開けだ。「俺、4年連続RIJF出場らしいよ。キック・ザ・カン・クルーから数えると6年連続なんだけど。なのにこんなに集まってくれてありがとう。みんなのために新しい俺を見せちゃうぞ」。そんなKREVAのMCを裏付けるように、その後は彼のいくつもの「顔」を矢継ぎ早に見せていく展開。コミカルな寸劇まで混ぜ込んで見事なダンスを披露した“JUMP ON ITは、華のあるエンターテイナーでもあるKREVAの本領発揮で、「新しい俺その2」こと新曲“ビコ―ズ”は、ひとつひとつの言葉を大事に紡いでいくリリシストの側面で魅せてくれる。そしてSONOMIをゲストに迎えた“ひとりじゃないのよ”、“くればいいのに”ではトラックメイカーの閃きを何よりも強く感じた。最終コーナーは“国民的行事”“イッサイガッサイ”“スタート”とアンセム連打で文句なしのフェスティバル・アクト。KREVAの才能が四方八方に乱反射するのを目撃するような、そんな贅沢な体験だった。(粉川しの)