2年ぶりのROCK IN JAPAN登場、である。開演直前にステージ裏ですれ違ったゴッチはちょっとナーバスな表情だったが、メンバーの登場の仕方を見てすぐ杞憂だとわかった。普段どおりだよ、と言わんばかりのナチュラルな足取りで登場すると、数万人を前にまずはメンバー同士のジャムセッション。観客をじらすようにテンションを上げて、音圧が大きなうねりになったところで、おもむろに始まった1曲目は“リライト”! 続く“ループ&ループ”“夏の日、残像”と一気に観客を沸かせて、多くのライヴを経てきた彼らの逞しさを実感させてくれる。表情も、演奏も、歌声も、最近の彼らはどこか余裕たっぷりに思えるくらいで、本当に頼もしくなった。さらに数曲を挟んで、「知らない曲だろうけど、楽しんでくれよ」と言って差し出されたのは新曲“ライカ”! 「おーおおー♪」と歌い上げる陽性のサビメロが、これはかなり期待できる1曲になるんじゃないか。ラスト3曲は“フラッシュバック”“遥か彼方”と駆け抜けて、最後は、ぴょんぴょん跳ねる観客の反応を楽しむように演奏される“君という花”。このステージの力強さは、確実に今後の彼らが生むものにつながっているのだろう。今からとても楽しみだ。(松村耕太朗)
ASIAN KUNG-FU GENERATION のROCK IN JAPAN FES.クイックレポートアーカイブ