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「この3日間が1年でいちばん楽しみな日になってから12年経ちますが、今年ほど、この3日間がかけがえのないものだと思うことはありませんでした。こういう時だからこそ祭りはやめてはいけないと思います。頼むぞROCK IN JAPAN!」という総合プロデューサー=渋谷陽一の熱い前説MCに沸き上がる大歓声! ROCK IN JAPAN FES. 2011、いよいよ開幕である。そしてトップバッター=サンボマスター! 登場と同時に山口隆、「よくきたねみんな! 俺はよ、今までやったライヴの中でも、今日のライヴをいちばんすげえライヴにしてえのよ! 日本終わったとか、日本終わったとか、そんなの全部覆すライヴにしたいと思います! ROCK IN JAPAN一発目、宇宙でいちばんのライヴにしたいと思うんですけどいいですか!」の絶叫でGRASS STAGEをいきなり情熱クライマックス状態へ叩き込む! 山口/近藤/木内のダイナミックかつ剥き身なサウンドで“青春狂騒曲”“世界をかえさせておくれよ”と必殺ロックンロール・ナンバーを連射し、「おい、GRASSの一発目ってこんなもんじゃねえだろ!」「GRASS一発目のライヴを、伝説のライヴにしましょうね!」(山口)と灼熱のフィールドをさらに熱狂の彼方へと煽り立て、“あなたといきたい”の《俺たちまだ始まってもねぇ》のフレーズがオーディエンスの心に片っ端から火をつけていく。「サンボマスターじゃねえ曲やっていいか? ここから100km北に行ったところが、俺たちのふるさとの福島っていうところだ。ふるさとが大変なことになって、それでこの曲を作ったんだ」という山口の言葉とともに鳴り響いたのは、猪苗代湖ズ名義で発表したチャリティ・ロックンロール・ソング“I love you & I need you ふくしま”。故郷の悲しみと向き合いながら、福島のみならず困難に直面した日本丸ごと鼓舞するような切実な想いが、GRASS STAGEの熱気と響き合って、最高のヴァイブを生んでいる。フィールド狭しと沸き上がった「ふくしま! ふくしま!」コール&レスポンスを、「だけど俺は、悲しい歌を歌いに来たんじゃねえ! 日本は終わったって歌いに来たんじゃねえ! 未来があるって歌いにきたんだ!」(山口)と“歌声よおこれ”のシンガロングへと導き、自然と「ロックンロール!」のコールを巻き起こしていく。「俺たちは何かできんじゃねえかと思ってる。ロックンロールには何かできんじゃねえかと思ってる!」……そんな山口の熱いメッセージとともに届けられた最後のナンバー“できっこないを やらなくちゃ”が、ROCK IN JAPAN FES. 2011の最高のオープニング・ファンファーレとして高らかに、誇らしく響いた。ありがとうサンボマスター!(高橋智樹)