現在発売中のロッキング・オン8月号では、『特別企画 60年代ロックアルバム100』の中でヴェルヴェット・アンダーグラウンドのインタビューを掲載!
以下、本インタビューの冒頭部分より。
「ルールというルールを全部破りたいと思ってたから、俺たちはとにかく何でも手当たり次第にやり尽くしてたよ」
『Uncut』誌のアーカイブに収録された本稿(2006年8月号、通巻111号)で、元ヴェルヴェッツのサウンド煽動家ジョン・ケイルは、史上最高のデビューアルバムの一つとされる作品について、ここだけの話として語ってくれた。ボクシングのフェイントから「傷だらけ」のヴィオラ、そして彼らが抱えていた「ニコとの問題」について……。
“日曜の朝”
SIDE 1 TRACK 1 “Sunday Morning”
「俺たちがこの曲のレコーディングをしたのは1966年11月、ニューヨークのメイフェア・サウンド・スタジオだった。アルバムの中で最後に録った曲だよ。あそこのフロアは元々見事な板張りだったんだけど、当時はそれが全部剝がされて、そこら中穴だらけになってた――機材のセッティングもそこを避けてやらなきゃいけなくてね、まあ何ともクソいまいましい状態だったんだ。あの曲にはチェレスタ(パイプオルガン)が必要だっていうのはみんなの総意で、キレイな曲に仕上がったこともあって、セカンドシングルに選ばれた。MGM(レコード会社)から同意を得られた数少ないアイディアの一つだったね。あの曲にはある特定の出来事とその空気がそのまま切り取られている。いつものように一睡もせずに夜通しクランク(アンフェタミン)をやってたルーと俺は、あいつのシラキュース大学時代のダチを訪ねることにしたんだよ。残念なことに、その男の上流階級気取りのカミさんは、アンフェタミンでハイになって午前3時に押しかけてきた挙句、音楽を演ろうとゴネる友人の訪問に完全なる拒否反応を示してね。そいつが持ってたギターを使わせてもらったルーが、その晩の出来事にインスピレーションを得て、この曲を書いたんだ」
(以下、本誌記事へ続く)
ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの記事の続きは、現在発売中の『ロッキング・オン』8月号に掲載中です。ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。
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