SNSで話題沸騰中の新世代シューゲイザーガール:ウィスプ、リバイバルシーンの最前線を走る彼女を徹底解明!

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【今月の気になるあいつ】ウィスプ

サンフランシスコ出身のSSW。ソロのベッドルームアーティストとしてDTMを中心とした制作体制で活動。独自に解釈したシューゲイザーサウンドで注目を集めている。大学在籍中にTikTokに投稿した音源が話題となり、後に“Your Face”としてリリース。本作はSpotifyでの総再生回数が7500万回を超える大ヒットを記録した。この成功を受け、名門インタースコープ・レコーズと契約。今年の4月、デビューEP『Pandora』を発表した。


現在発売中のロッキング・オン10月号では、「気になるあいつ」にてWispを掲載しています。本記事の一部をご紹介。


あらゆるリバイバルが巻き起こっている現在、リスナー層の実態を紐解いていくと、上の世代を中心に起きている懐古的なケース、あるいは旧譜も新譜も若い世代が中心になって聴いているケースの両方が存在する。後者の筆頭が、シューゲイザー。Spotifyではマイ・ブラッディ・ヴァレンタインやスロウダイヴのリスナーの多くがZ世代であるというデータもあるほどで、今ユース層がとにかくノイジーな轟音の虜になっている。今回紹介するWispはその代表的存在だ。
 
さかのぼること2年、当時大学生だったWispは、シューゲイザーを夢中で聴いていたさなか、grayskiesという匿名のプロデューサーが作ったインストゥルメンタルにボーカルを入れTikTokに投稿したところ、驚異的な再生数を記録し一躍有名人に。突如起きたバズにレコード会社も反応、“Your face”が音源化された。その後も新曲をリリースし、ついに今年の4月には複数のプロデューサーと6曲入りEP『Pandora』を作り上げるまでに至る。まさにシンデレラストーリーだが、なぜそんなにも支持を得たのか気になるところだ。

そもそも、一口にシューゲイザーといっても、近年はそのジャンル定義が拡大し曖昧なものになってきている。本来90年代のイギリスのバンドを起源としていたが、現在の若手はそこに00年代~10年代のアメリカのヘヴィミュージックをルーツに加え、より広範なサウンドをアウトプットするようになってきた。

(以下、本誌記事へ続く)


続きは、『ロッキング・オン』11月号で! ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。

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