現在発売中のロッキング・オン11月号では、フィーバー333のインタビューを掲載!
以下、本インタビューの冒頭部分より。
●新メンバーが加入して約1年が経ちました。バンド内にはどのようなケミストリーが生まれていますか?
「何しろ、全員が自分の大好きなミュージシャンだからね、そもそも自分があの3人の大ファンなんだよ。一応、ヒップホップ、パンクロック、メタルのハイブリッドってスタイルでやらせてもらってるんで、自分と同じマインドであり精神性の仲間がここに来て一堂に集結してるわけだからそりゃ最強に決まってる。ただ、あくまでも自然発生的にそうなってる感じかな。自分が願ってた通りの体制になってると思うよ」
●今作の制作で、インスピレーション源になった音楽はありますか?
「もともとソウル、ヒップホップ、ファンク、ラップへの音楽愛が自分のルーツとしてあるんでね。ヒップホップとラップと運命的な出会いを果たしたすぐ後にパンクロックに開眼したっていう流れを辿ってるんだ。今言ったすべてを取り込んだ上で最近では滅多にお目にかからない全面的にギターを打ち出した音楽として体現してやろうっていう趣旨の下にやってるわけさ。今回のインスピレーション源にしたってそれは同じで、今言ったジャンルを全部かけ合わせた上で自分が形にできるベストな最適解で提示しようってことに挑戦してる」
●1曲目の“ニュー・ウエスト・オーダー”では《モリッシーを大音量で聴いていた》と歌っており、昨年のフジロックではブラーの“ソング2”を演奏されていました。UKロックはあなたのルーツの一つなのでしょうか?
「自分の母方のほうの叔父がスコットランド人で、その叔父からオアシスだのレディオヘッドだのブッシュだのを同時期に教えてもらってね。レディオヘッドみたいなアート系ロックから王道のブリットポップまで……当時ブリットポップの2大巨頭のオアシス対ブラー合戦が盛り上がってる時期で。10歳とか11歳とかそのぐらいだったんだけど、めちゃくちゃ新鮮に響いたんだよね。当時アメリカはグランジが全盛期でニューメタルがポツポツ出始めたぐらいの時期だったと思うんだけど、いずれにしろ自分がそれまで耳にしてた種類のロックとは全然違っててものすごく斬新に響いた。情緒やセンスがあって味わい深いのに、耳に馴染みのいいポップミュージックとしても普通に成立してて。エレクトロニックなサウンドを効果的に使いながらも楽器のアナログな質感が立ってて全体的にオーガニックな印象に仕上がってるところなんか、ものすごく斬新だったし。新たな世界が開けたみたいな衝撃を受けたし、いまだに影響を受け続けてるよ」
●3曲目“ブル・アンド・ア・ブリット”では《神の下に一つの国と言うがアメリカは二つに分断されている》と歌っています。大統領選が近づく中、まさに分断されている今のアメリカをどのように見ていますか?
「もう、まさに……自分が生きてきた中でここまであからさまな分断が起きたことはかつてなかったんじゃないかっていうぐらい国が真っ二つに割れてる。アメリカっていう国の大きさを考えただけでも端と端では当然生活スタイルも価値観も全然違ってるわけで、そのこと自体は仕方ないしある意味当然であるとはいえ、それがかつて自分達が一つの国として大事にしてきた平和やお互いに共存し合うという価値観に亀裂を生み始めてる。今だって最悪の状況に違いないけど、本当の試練が訪れるのはこれからなんじゃないかな。ここから本当の分断が進んで、国としていよいよ変化しなくちゃならない、この状態を修復しなくちゃいけない時期を迎えると思う」
(以下、本誌記事へ続く)
フィーバー333の記事の続きは、現在発売中の『ロッキング・オン』11月号に掲載中です。ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。
Instagramはじめました!フォロー&いいね、お待ちしております。