「聞きたいことがたくさんあるので、正面からいろいろ訊いていきます」と言ってインタビューを始めたら「怖いな、なんかすごく怖いっす」と言われました(笑)。
是非、読んでください。
以下、誌面に掲載する記事の紹介文です。
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昨年の11月、週刊少年ジャンプに15年にわたって連載され、日本国内はもちろん、世界中で愛されてきた超人気漫画『NARUTO‐ナルト‐』が全700話をもって15年の歴史に幕を下ろした。僕は、作者の岸本斉史にどうしても、この物語を総括するインタビューをしたいと思っていた。そして彼は、展覧会、新編の短期集中連載、そして映画と、プロジェクトを総括する仕事が立て込んでいて実は連載中よりも多忙なのではないかという状況のなか、オファーに応えてくれ、そのキャラクターや設定のルーツに何があるのかのすべてを語ってくれた。
主人公のナルトは岸本斉史自身であり、ナルトが目指す火影とは歴代の漫画家たちであり、サスケのモデルは、週刊少年ジャンプの初代担当編集者だった。そして深くその背景を掘り下げられた敵キャラクターや、ナルトとサスケとの関係の移り変わりには、歴代の担当編集者たちと共に岸本斉史が少年漫画の常識と闘いながら、漫画の火影になることを信じて、その道を突き進み続けた歴史が生々しく刻まれている。このインタビューを読んでもらったうえで、改めて『NARUTO-ナルト‐』を読み、そして展覧会や新編の連載、映画などに触れると、たくさんの新たな発見をしてもらえると思う。
(古河)