光を画材にして、大きく心のキャンバスを開きながら伸び伸びと描く、最新アルバム『Bremen』のさらに先を行く展開に感動した。
“LOSER”も、米津玄師が自らの過去/現在/未来を、他者、そしてこの世界との関わりを通して正確にスケッチした曲という意味では同じ。
しかし、こちらは影を画材にして、狂気のステップを踏みながら心の内側を塗りたくるように描く。
“ナンバーナイン”で描いたものから溢れ落ちたものすべてを裏側からすくい取り、それをあえて表側にパッケージしている。
その構造も含めて、1枚のシングルでここまで自分VS他者、または自分VS世界の関わりをポップにわかりやすく突き詰めることができるのかと驚嘆した。
いよいよ本日、店着日。
米津玄師の歴史において間違いなく大きな節目になるはず。(古河)