ドラマ『大豆田とわ子と三人の元夫』はもう既に名作

とっても「楽しい悲しい」ドラマが始まった。
「楽しい」と「悲しい」が何で共存できるのかと思うかもしれないが、むしろ「楽しい悲しい」は分けることができないと気付かされる。
自立することも、恋をすることも、後悔をすることも、幸福になることも、夢見ることも、現実を見ることも、全ては「楽しい悲しい」。
男も女も大人も子供もあなたも私も「楽しい悲しい」。

こんなドラマは坂元裕二にしか書けない。
こんなヒロインは松たか子にしか演じられない。
三人の元夫=松田龍平、角田晃広(東京03)、岡田将生に至っては男のダメさと魅力の奇跡のブレンドだ。
さらには松たか子×STUTS×KID FRESINOのコラボによる主題歌〝Presence I〟が秀逸すぎ(《楽しい悲しい》はこの曲の歌詞より)。
伊藤沙莉のナレーションはずっと聞いてられる耳心地の好さ。
というわけでドラマ『大豆田とわ子と三人の元夫』は、第一話にしてもう既に名作決定だ。(古河晋)
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